海女を描き続ける銅版画家の吉田賢治さん（志摩市志摩町）の展覧会が9月14日、津市駅前アスト津内「ギャラリーアスト1」（津市）で始まった。

　1951（昭和26）年名古屋市生まれの吉田さんは、志摩で働く「海女」に魅せられ1987（昭和62）年から志摩に住み銅版画の創作活動を開始。海女小屋まで目と鼻の先にある場所にアトリエを建てるほど。「海女文化資料館」（鳥羽市相差町）や今話題のパワースポット「神明神社（石神さん）」（同）などのアートデレクションも手がけ、今日の「海女ブーム」の火付け役になっている。

　吉田さんは「津での発表は初めてということもあり、今回初の試みとして、海女をより理解していただき、銅版画を身近に感じてもらえるように」と海女のDVDを作成し会場で流している。ブログに載せている絵と文を東京の友人がデザインした作品集を展示・販売する。

　「以前から、台所や電車の中などで気楽に描いていたものが亡き妻や友人から評判が良かったので友人がデザインした作品集の展示が実現した。そちらは版画とは違いリラックスした作品となっている。この機会に足を運んでいただければ」とも。

　開廊時間は10時～19時（最終日は16時まで）。無料。9月18日まで。