第2次海女小屋ブームか?志摩・あづり浜におしゃれな海女ダイニング

「海女 dining あづり」から見る夕景。太平洋に面し、熊野灘に落ちる夕日が一年中きれいな阿津里浜。

「海女 dining あづり」から見る夕景。太平洋に面し、熊野灘に落ちる夕日が一年中きれいな阿津里浜。

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 太平洋に面し、熊野灘に落ちる夕日が一年中きれいな阿津里浜(あづりはま)に9月1日、海女小屋風飲食店「海女 dining あづり」(志摩市志摩町越賀、TEL 0599-85-7889)がオープンした。

あづり浜の夕日をバックに「海女 dining あづり」オーナーの剱山さん。

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 伊勢志摩の新鮮な魚介類を、現役や引退した地元の海女たちが楽しい会話を交えながら焼いて提供する「海女小屋(体験)」が今、伊勢志摩で人気を集めている。

 2004年3月に鳥羽市相差(おうさつ)町にオープンした「兵吉屋はちまんかまど」が海女小屋体験として始めたのが最初。その後、志摩市観光協会が2006年9月に「伊勢志摩 海女小屋体験」を、昨年5月に現役の海女・山下真千代さんが御座白浜に「海女小屋体験 磯人(いそど)」をオープンした。「本物」の海女と触れ合い新鮮な魚介類をその場で食べる醍醐味(だいごみ)が評判となりネット上でも口コミ情報が増加。観光バスで乗り付ける団体客や海外から体験しに来る客で「海女小屋体験」が観光の目玉になりつつある。

 これまでの海女小屋が、本物そっくりに再現して作られた素朴な建物だったのに対して同店は、照明などにもこだわり、空間を意識したおしゃれな雰囲気を演出する造りとなっているのが特徴。経営は、同市出身で二胡(にこ)奏者としても活躍する剱山啓助さん。

 メニューは「伊勢志摩うどん」(600円)、「あづり定食」(1,200円)、「海女の磯焼きコース(要予約)」(5,800円)など。地元で6年間海女として活躍した田畑ノブ子さんが海女の格好をしてアワビやサザエ、伊勢エビなどを焼く。

 剱山さんは「アジの干物は、地元漁師が新鮮なうちに加工し、(自分が食べて)おいしいと納得したものを直接交渉して提供してもらっている。見た目は普通だが、なかなか食べられない味。コーヒーやワインも提供し、昼食や夕食のほかアフタヌーンタイムにも楽しんでもらえる店にしたい。さらに海女小屋ブームを盛り上げたい」と意欲を見せる。「『海女の磯焼きコース』を予約いただいた方で、ご希望があればサービスで二胡の演奏をさせていただく」とも。

 営業時間は11時~22時。火曜定休。

 9月11日には志摩出身のフォークシンガー故・西岡恭蔵さんをしのぶ「プカプカコンサート」が12時から、同店前の特設ステージで開催される。

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