船内教室で船員の仕事について話を聞く児童の様子
令和7年5月21日、鳥羽商船高等専門学校(三重県鳥羽市、校長:古山 雄一、以下「鳥羽商船高専」)はJ-CREWプロジェクトが主催する「海の仕事を知ろう!小学生乗船体験2025」を実施しました。
J-CREWプロジェクトは、全日本海員組合と国際船員労務協会によって構成された団体で、外航船員として海を舞台に活躍する仕事を伝えることを目的に活動しています。今回、鳥羽商船高専は伊勢新聞社とともに同プロジェクトを共催し、練習船鳥羽丸に小学生を乗せ、伊勢湾を航海しながら船員の仕事を紹介しました。
今回、乗船体験に参加したのは、鳥羽市立鳥羽小学校5年生30人です。児童らはまず、練習船鳥羽丸の教室にて国際船員労務協会の寺西尚平事務局次長と全日本海員組合の土屋文平外航副部長から船員の仕事について話を聞きました。続いて、操舵室や機関室を見学し、練習船鳥羽丸の船員から直接船や船員の説明を受けました。
操舵室で双眼鏡をのぞいて海の様子を観察する児童
操舵室では、船長の仕事として、双眼鏡を使って海に危険物等がないか確認する作業や、船の進行方向を変えるため操舵する仕事を体験しました。
練習船鳥羽丸船長から話を聞く児童ら
児童らは「双眼鏡で遠くにある陸地の建物がよく見えた。おもしろかった」、「操舵はとてもおもしろかった。またやってみたい」と笑顔で話しました。
機関室では、児童らは機関長や一等機関士から仕事の話を聞いたあと、実際にエンジンルームを見学しました。航海中のエンジンルームでは、大きなエンジンの動く大きな音や振動に驚く児童もいました。また、航海中に部品を修理・製作するための工作室も見学し、児童らは「こんなに広い部屋があるとは知らなかった。ここで部品を作れることに驚いた。すごいと思った」と話しました。
船内工作室で教員に質問する児童らの様子
乗船体験を終えた児童は「船の仕事はとてもかっこよかった。小学校の近くにこんなに大きくてすごい船があることを初めて知った。家に帰ったら、家族に船のおもしろかったところを伝えたい」と笑顔で話しました。
鳥羽商船高専では、練習船鳥羽丸を使った乗船体験を今後も開催する予定です。