「いいかい。指先1本にも、全世界が集中するくらいに感情を込めるんだ」とアドバイスするのは、マドンナの専属バックダンサーを務め、マイケル・ジャクソンも認めた日本人ダンサーKENTO MORI(ケント・モリ)さん。
マイケルジャクソンも認めた日本人ダンサーKENTO MORI(ケント・モリ)さん
伊勢志摩地域にダンスカルチャーを浸透させようと活動する「AUZER(アウザー)」(志摩市磯部町穴川)の志摩スタジオで1月16日、ケント・モリさんによる「スペシャルダンスワークショップ IN 三重」が開かれた。
モリさんは、2008~2009年にマドンナの専属ダンサーを務め、世界中を周るワールドツアーに参加。2009年、マイケル・ジャクソンの映画「THIS IS IT」のダンサーオーディションに応募し見事合格したもののマドンナと契約中だったことから、それを辞退せざるを得なかった。その後、マイケルが直接マドンナにモリさんとの契約を解消してほしいと頼んだエピソードは「マイケル・ジャクソンとマドンナが取り合ったダンサー」として知られる。2010年チャカ・カーン専属ダンサーを経て、現在はクリス・ブラウンの専属ダンサーを務める。
ワークショップでモリさんは、日本のヒップホップグループ「ビーピーエム」の「I miss you」の曲に合わせた振り付けを熱心に指導。参加者は世界的トップダンサーの踊りと言葉を全身で受け止めた。ワークショップはこの日3回開かれ、ダンサーを目指す延べ約140人が受講した。
参加者の1人でダンス暦5年の稲葉絵里子さんは「ケントさんのエナジーを強く感じた。指先にまで心を込めることの大切さを改めて体感できた」と感想を漏らした。
モリさんは「三重の子どもたちはとても積極的で明るくて素晴らしい。本当にダンスが好きでダンサーを目指すのなら、その気持ちに逆らわず素直になって、とにかく楽しむこと。人の評価や批判なんて気にしてはいけない」とメッセージを残した。