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「民間レベルで協調しながら動く」支援物資トラック、伊勢でスタート

「民間レベルで協調しながら動く」伊勢神宮近くで観光客に義援金協力を呼びかける谷口さんら

「民間レベルで協調しながら動く」伊勢神宮近くで観光客に義援金協力を呼びかける谷口さんら

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 「報道で問題視されているような一般車両で被災地に足を踏み入れることはありません。民間レベルの行き当たりばったりのネットワーク構築ではありません。冷静かつ確実に被災地にできるだけ多くの物資を搬入、分配するための行政連動のネットワークです」と慎重に前置きをするのはクラブ「RHYTHM(リズム)」(伊勢市佐八町、TEL 0596-39-0107)オーナー岡山裕成さん。

物流ネットワークは「PRAY 4 ALL」の曲を歌うダズルのツアーがきっかけ

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 岡山さんは「この民間支援物資物流ネットワークは、志摩出身のヒップホップグループ『DAZZLE 4 LIFE(ダズルフォーライフ)』の全国ツアーの際、仙台のライブを企画してくれた福島県南相馬市出身の大土雅宏さんの呼びかけ。少しでもお手伝いできれば」と協力を決めた。全国17カ所に物流中継局を設け、そこから栃木県内の物流拠点に集め、それを大土さんたちが回収し各避難所へ届けるというルートだ。同ネットワークは大土さんの仲間たちが協力し合い作ったもの。

 「毎週金曜日に仕分けしトラックに載せるので多くの方にご協力をいただきたい。単一・単二・単三電池、携帯用簡易充電器、携帯ラジオ、水、ろうそくなどの指定支援物資を直接持参していただければ」と呼びかける。毎週金曜17時~20時に宮本建設(辻久留3-5-52)倉庫で仕分けし陸送する。

 三重県では18日から救援物資提供の窓口を開設したが直接個人が物資を持っていっても受け付けない。個人、企業、団体からの救援物資は各自治体で取りまとめ、それを県が自治体から受け取り被災地に届ける。現在伊勢志摩圏内の各自治体では、その受け入れ態勢を整えるべく準備中だ。

 義援金募金も各自治体や団体、企業などでも善意の連鎖が起きている。個人レベルで動いた皇学館大学文学部の谷口哲志さんは「ニュージーランド・クライストチャーチでM6.3の地震があった2月24日、同国オークランドに留学中だった。幸い被害には遭わなかったが帰国したすぐに日本で大地震。すぐに何かアクションを起こさないと、と思い翌日仲間と打ち合わせ、『東北太平洋沖大震災学生救援隊』のブログを立ち上げ、13日から伊勢市駅前と伊勢神宮近くの浦田の信号周辺で募金活動を始めた」と話す。「学生ネットワークで協調し合いながら情報交換し募金活動を継続する。協力してくれるボランティアスタッフも募集中。落ち着いたら人的支援でもお手伝いしたい」と熱意を込める。

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