国内唯一の全米女子プロゴルフ協会(LPGA)公式戦「ミズノクラシック伊勢志摩」開催中の「近鉄賢島カンツリークラブ(6,506ヤード、パー72)」(志摩市阿児町鵜方)で11月5日、子どもたちを対象とした「LPGAジュニアゴルフレッスン会」が開催された。
同レッスンは、2016年のオリンピック(リオデジャネイロ)からゴルフが正式種目となったことを契機に、子どもたちを対象としたゴルフ指導で未来のオリンピック選手、プロゴルファーを育成しようと昨年3月から始まり、全国のツアー会場で開催されている。これまで約1,400人の子どもたちがゴルフクラブを握った。
この日は、地元志摩市在住のプロ八木優子さんと大阪出身のティーチングプロ轟(とどろき)悦子さんが子どもたちにコーチ、クラブの握り方やスイング、芝の手入れなどを教えた。
祖父の影響でクラブを握ったという鵜方小学校(同)に通う5年生の出口歩さんと2年生弟の泰成さんは、全身をプロゴルファー以上にファッショナブルに決め参加した。2人の祖父の上紺屋弥(かみこんやわたる)さんは「3歳のころから庭で子ども用クラブを握り練習している。泰成の方はゴルフに興味があるようで、石川遼選手が好き」と話す。一方「沖縄は子どもたちへのゴルフ環境が充実しているという。世界で活躍するプロを輩出できるように、もっと志摩もゴルフ場を開放し、ジュニアの育成に力を注いでほしい。子どもたちにチャンスを与えたい」と子どもたちに託す夢は大きい。
志摩市ゴルフ協会(事務局=浜島カントリークラブ、TEL 0599-52-1141)は今年2月、「ジュニアゴルフ教室」を創設。毎週土曜に志摩市内のゴルフ場を利用し子どもたちを指導、夏休みには初めて伊勢志摩カントリークラブ(磯部町)のコースを回った。現在16人が参加する。神明小学校3年生の上田莉奈(りな)さんも昨年のレッスン会に参加しゴルフへの思いを強め、同教室の生徒となった。
同大会2日目は、上田桃子選手が4連続バーディーを出すなど13アンダー単独首位に、9バーディー、ノーボギー63と快進撃の横峯さくら選手は自己ベストとコースレコードを塗り替え通算10アンダー2位に浮上。ホステスプロの服部真夕選手、日系1世のハリガエ・ミナ(張替美那)選手、フォン・シャンシャン選手(中)が通算9アンダーで続く。2日目の天候=曇り、気温=22.0度、風向=北東、風速=1.3メートル、ギャラリー数=4,415人。