本格的な受験シーズンを前に12月22日、志摩マリンランド(志摩市阿児町賢島、TEL 0599-43-1225)内の「賢島(かしこいしま)神社」で学業・受験成就の祈願神事が執り行われた。
上向きに泳ぐ「アオギハゼ」14匹と、ウマくいくようにとタツノオトシゴ類最大種の「オオウミウマ」10匹が泳ぐ「水槽」の前で、神明神社(神明)の山本博史宮司が、神妙に祝詞をあげた。
「神社」には、知恵の神「八意思兼神(やごころおもいかねのかみ)」、海水の神「塩椎神(しおつちのかみ)」、水の神「弥都波能売神(みづはのめのかみ)」の3体を祭り、ヒノキで取り囲まれた水槽の屋根には、6本の鰹木(かつおぎ)、内削ぎの千木(ちぎ)も取り付けた。もちろん「さい銭箱」もある。多くの魚たちが泳ぐ水族館の中が神社の境内だ。
同館は、伊勢志摩国立公園の中央に位置し、リアス式海岸が美しい英虞(あご)湾に浮かぶ最も大きな島「賢島(かしこじま)」にある水族館。マンボウや飼育記録日本一更新中の巨大ホシエイ、回遊水槽での海女の餌付けショーなどが人気を集めている。賢島駅のペンギン駅長で話題を集める「志摩ちゃん」は、同館の「売れっ子」タレント。
同館スタッフによると「9月に『鎮座』した同神社前では、多くの観光客や修学旅行生たちが手を合わせて『さい銭』を入れていた」という。
同館の里中知之館長は「皆さまから寄せられた『さい銭』は、希少動物等の保全活動のための『野生動物保護基金』に寄付させていただく。来年のえと『辰年』の初詣にもぜひともお参りしていただければ」と話す。
同館では、来年のえとにちなんだ新春特別展「海のタツ大集合」が来年1月31日まで開催されている。開館時間は9時~17時。入館料は、大人=1,250円、中高生=700円、小学生=500円、幼児(4歳以上)=300円。