伊勢経年間PVランキング、1位は「祖父母の笑顔」フォトコンテスト

伊勢経年間PVランキング、1位は「祖父母の笑顔」フォトコンテスト

伊勢経年間PVランキング、1位は「祖父母の笑顔」フォトコンテスト

  • 0

  •  

 伊勢志摩経済新聞の2011年の年間PV(ページビュー)ランキング1位は、志摩の福祉タクシー事業者が企画した「おじいちゃんおばあちゃんの笑顔」フォトコンテストの告知記事だった。

[広告]

 意外だった記事だけに驚きも隠せない当編集部だが、記事アップ以降ロングテールで読まれ続けていた。1位になった要因を「三重福祉タクシー」(志摩市志摩町)の大山毅さんに聞くと、「フェイスブックやツイッター、ミクシィ、2ちゃんねるでも話題になり、たくさんリンクが張られたからでは」と本人も首をかしげる。大山さんらは応募があった作品を各所で展示し、さらに祖父母と孫との絆を深めるきっかけを作った。同記事が縁で、薬師丸ひろ子さんがパーソナリティーを務めるラジオ番組「ハートデリバリー」(ニッポン放送)でも紹介された。福祉タクシーという仕事を通して利用者の生の声から「何かお役に立ちたい」という素直な思いが評価されたのかもしれない。

 上位10位のランキングは以下の通り。ランキングは今年1月1日から12月28日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの(カッコ内は掲載日)。

1. 「おじいちゃんおばあちゃんの笑顔」フォトコンテスト(8/24)
2. 「漁師に船」伊勢から陸送、被災漁業者に中古船送る(4/1)
3. 今年の伊勢志摩からの「初富士」の観測は2日(1/5)
4. 「津波」断続的に-伊勢志摩でもイカダ流される被害も(3/12)
5. 夏至の日に朝日と富士と夫婦岩「必ず復興できる」(6/22)

6. 朝熊岳展望台から初日の出、「ご来光」に2,500人(1/1)
7. 「高校生レストラン」ドラマ化-TOKIO松岡さんが主演(5/7)
8. 陸自ヘリ20機が伊勢志摩の上空を年頭行事で編隊飛行(1/7)
9. 伊勢志摩から200キロ離れた富士山、7日連続観測(1/9)
10. 夫婦岩のしめ縄切れた-台風12号、伊勢志摩にも影響(9/2)

 2位・4位・5位は東日本大震災に関連する記事。2位には、上半期PV1位にもなった被災地に中古船を送るプロジェクト。代表の北村裕司さんは伊勢でひじきの加工会社社長。コンブの仕入れなどで宮城や岩手の漁協と取引があったことから漁師に船を送ろうと即実践、その後、全国に活動の輪が広がっていった。

 3.11の津波による被害は広域伊勢志摩圏でも、カキやマダイ、真珠養殖いかだが流されるなど水産業を直撃した。三重県によると12月28日現在の被害総額は40億7,700万円に及んでいる。

 今年は台風12号による被害も甚大だった。三重県では、紀宝町や熊野市などの地域の農林水産関係だけで204億8,000万円以上(道路や建物などの被害は除く)の被害があったと報告している。夫婦岩のしめ縄は切れたがすぐに張り替え、幸いなことに広域伊勢志摩圏では直接的な被害は少なかった。

 被災者への哀悼、震災からの復興を神に祈る人々の姿は、伊勢神宮や興玉神社(伊勢市二見町)などで多く見られた。5位にランクインした夏至の日に夫婦岩と朝日に向かって行われたみそぎは、梅雨時で悪条件にもかかわらず朝日が現れ、さらに富士山も見ることができた。被災地への思いを込めた参加者の魂が、希望となって朝日や富士山を出現させたのかもしれない。

 今年も富士山に関連する記事が上位(3位・5位・6位・9位)にランクインした。富士山山頂までの直線距離は、興玉神社から約201キロ、朝熊岳・伊勢志摩スカイライン展望台(伊勢市朝熊町)からは約203キロ、横山展望台(志摩市阿児町)からは約210キロ。アクセス増につながったのは、なかなか見ることができない富士山だからこそ、ありがたく感じているのではないだろうか。

 7位にランクした「高校生レストラン」ドラマ化の記事は、相可高校(多気郡多気町)の高校生が実際に営業するレストランをドラマ化したもの。村林新吾教諭役をTOKIOの松岡昌宏さん、多気町役場職員の岸川政之さん役を伊藤英明さんが、それぞれ演じた。

 8位の陸上自衛隊明野駐屯地(伊勢市小俣町)所属のヘリコプター20機が編隊を組み飛行する年頭行事に関する記事は、東日本大震災で活躍した自衛隊への一層の関心の現れからか1月に書いた記事にもかかわらず震災以降、多く読まれた。今年4月に就任した航空学校長兼明野駐屯地司令・陸将補の金丸章彦さんは、被災地で陸上・海上・航空自衛隊を含む300機以上の航空機の飛行統制を行う最高責任者。今後さらに自衛隊の活動については積極的に取材をしていく予定だ。

 2012年は、翌年に控える伊勢神宮の式年遷宮行事が数多く予定されている。伊勢神宮の内宮(ないくう)・外宮(げくう)の正宮隣にある新御敷地(しんみしきち)では、すでに新しい社殿の造営作業が着々と進んでいる。前回1993年と2013年の遷宮との大きな違いは、「インターネット」と地球規模でそれにつながるパソコンや携帯電話の普及。われわれは、インターネットを活用した新しいメディアであるという意識を持ち、それを最大限利用し、1300年以上続くといわれる遷宮行事を、この伊勢の地からダイレクトに伝えていきたい。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース