桂三枝さんの15番目の弟子・桂三輝(サンシャイン)さんが、世界初の「シーカヤック落語」に挑戦しようと計画している。
4月1日~6日までの期間、三輝さんは、志摩自然学校(志摩市大王町、TEL 0599-72-1733)で住み込みの臨時ガイドスタッフとして働く。そのスタッフ就任式が3月19日にあり、早速シーカヤックに乗り込み、ガイドとしての手ほどきを同校インストラクターから受けた。
三輝さんはカナダトロント生まれ、2008年三枝さんに弟子入り、現在、落語家として修行中。昨年11月に三重県の2代目「住みます芸人」として伊勢市の河崎に住む吉本興業(本社=大阪市中央区)所属の芸人。
世界初の「シーカヤック落語」は、同期間中に企画する「お笑いカヌー」。波静かな英虞湾を2人乗りシーカヤックを漕ぎながら無人島や入江を海上散歩をする同校の人気プログラム(約1.5時間、大人=3,000円)に三輝さんが臨時ガイドとして参加し、海上でも笑いを取ろうとするもの。三輝さんは「ギャグが滑ったらそのまま海に滑り落ちなければいけないから、絶対笑いを取ります(笑)」と自信満々。
シーカヤックは、カナダの先住民が移動や荷物を運ぶために利用していたと言われている。そのカナダ発祥のシーカヤックにカナダ人芸人が乗りながら落語をするという。三輝さんは「私はカナダ人ですが、シーカヤックは今回初めて。でもやってみてとても楽しい。楽勝で(落語が)できると思う」と扇子片手に着物姿で、シーカヤックの上で正座して見せた。
同校の生賀照央校長は「三輝さんはおもしろい。三輝さんと行くこのツアーに参加した人は絶対お得だと思う。春休みに家族や友人など大勢で参加していただければ」とPRする。
そのほか三輝さんは、大王町波切の灯台周辺のまちを歩きながらガイドをする「落語付きお笑いまち歩きガイド」(大人=3,000円)でも落語を披露する予定。
同ツアーへの問い合わせ・予約は、同校まで。