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夏至に203キロ先の富士山の肩から朝日-「伊勢志摩スカイライン」3日間限定開門

夏至に203キロ先の富士山の肩から朝日-「伊勢志摩スカイライン」3日間限定開門(写真は昨年奇跡的に撮影できた富士山)

夏至に203キロ先の富士山の肩から朝日-「伊勢志摩スカイライン」3日間限定開門(写真は昨年奇跡的に撮影できた富士山)

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 標高555メートルの朝熊岳(あさまだけ)の山頂展望台まで車で上ることができる観光道路「伊勢志摩スカイライン」(伊勢市朝熊町)が、夏至の6月21日~23日の3日間限定で早朝3時30分から開門する。

朝熊岳山頂付近で撮影。雲と地平線のすき間から富士山

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 「昨年実験的に夏至の日だけ早朝3時30分の開門を行ったところアマチュアカメラマンや地元の人にとても好評だったため、今年は3日間に増やした」と話すのは同道路を管理する三重県観光開発(津市)の西村さん。

 最も北寄り(左)の位置から朝日が昇る夏至に、同地から約203キロ離れた富士山の右肩から朝日が出る。これまでその光景を見ようとすると登山しかなかったが、地元カメラマンらのリクエストにより、昨年初めて夏至の日1日限定でゲートを開けた。標高500メートルの展望台からの、6月21日の日の出時刻は4時37分(日の入り19時13分)。

 昨年同地から富士山の撮影に挑戦した伊勢志摩経済新聞のカメラマン北井誠也さんは「昨年は雲が厚く諦めていたが、空が真っ赤に染まり出した中に富士山のシルエットがくっきりと現れたときには鳥肌が立った。今年は3日間チャンスがあるので、3日間ともチャレンジしたい」と話す。西村さんは「今年も好評ならさらに開門日数を増やせるように努力したい。山頂からの富士山と朝日の共演は見た者でないと、その感動を伝えることは難しい。夜間も20時まで通行可能なので伊勢の街の夕景や夜景の美しさを楽しんでいただければ」とも。

 6月27日~29日は、山頂付近に立つ「金剛證寺(こんごうしょうじ)」(伊勢市朝熊町岳)を再興した仏地(東岳文昱)禅師の命日(6月29日)を祭る開山忌が同寺で行われる。

 同道路の5月~8月の開通時間は6時~20時(6月27日・28日金剛證寺開山忌は5時~20時)。通行料は、自動二輪車=860円、軽・小型・普通自動車=1,220円、マイクロバス=3,060円、貸し切りバス・大型貨物自動車=4,900円。伊勢神宮内宮周辺の市営駐車場の領収書を提示すると通行料が2割引となる制度を昨年11月から導入し好評を得ている。

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