伊勢神宮の最も重要な祭り「三節祭(さんせつさい・みおりのまつり)」の一つ「月次祭(つきなみさい)」が6月15日~25日、外宮(げくう)、内宮(ないくう)ほか伊勢神宮125社全ての宮で執り行われている。
神宮の最も重要な祭りとして、毎年6月と12月の月次祭と10月の「神嘗祭(かんなめさい)」を合わせて「三節祭(さんせつさい)」と呼ぶ。月次祭は、外宮で15日の22時と16日の2時の2回、アワビやタイなど豪華な食事を奉納する「由貴大御饌(ゆきのおおみけ)」、16日12時に皇室より送られた布などを奉納する「奉幣(ほうへい)の儀」が執り行われ、内宮でも同様に16日の22時と17日の2時の2回の「由貴大御饌祭」、17日12時「奉幣の儀」が繰り返され、同25日までの期間に全ての神社で同様の祭典を執り行う。
天皇陛下の代理として神宮の祭典をつかさどる神宮祭主は現在、昭和天皇の4女・池田厚子さん。2012年5月に天皇陛下の長女・黒田清子(さやこ)さんが臨時祭主に就任し、1年が経過した。
15日の夜は雨だったが、黒田さんをはじめ白い斎服を着た神官らは和傘を差しながら祭りを執り行った。16日には雨は上がり、昼間にあった奉幣の儀では、参進の様子を一目見ようと大勢の人が参道に並んで待っていた。
次の月次祭は、遷宮後になるため新しくなった正殿で執り行われる。