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海女を描き続ける志摩の作家・吉田賢治さんが山田久仁夫さんと展覧会

海女を描き続ける志摩市在住の作家・吉田賢治さんが山田久仁夫さんと展覧会

海女を描き続ける志摩市在住の作家・吉田賢治さんが山田久仁夫さんと展覧会

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 志摩市在住で海女をモデルに描き続ける版画家の吉田賢治さんが9月11日~16日、吉田さんのアトリエ「吉季工房(ききこうぼう)」(志摩市志摩町)で40年余りの親友で水彩画家の山田久仁夫さんとともに2人展を開催する。

吉田賢治さんのアトリエ「吉季工房」で山田久仁夫さんと展覧会

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 吉田さんは、1951(昭和26)年名古屋市生まれ、1975(昭和50)年愛知県立芸術大学(愛知県愛知郡)デザイン科卒業。卒業後、画家として名古屋や東京を中心に活動していたが1985(昭和60)年、34歳の時に交通事故で右手を骨折。それを機に1987(昭和62)年妻の故郷・志摩に移住。

 志摩に移住したばかりのころを吉田さんは「初めて見た『海女』の姿に興奮し、1988(昭和63)年から一心不乱に海女を描き続けた。」と振り返る。その後、太平洋からの風が心地よく、海女がすぐそばで漁をする海辺にアトリエ・ 吉季工房を1993(平成5)年にオープン。パワースポットとして話題の「神明神社(石神さん)」(鳥羽市相差町)や「海女文化資料館」(同)のアートデレクションなどを手がけ、今日の「海女(あまちゃん)ブーム」の火付け役に。これまで描いた海女の作品は、銅版画や水彩画、スケッチなどを入れれば200点以上。

 一方、名古屋市在住のイラストレーターの山田さんは、建築デザインの分野で活躍、クライアントにプレゼンテーションする際のコンセプチュアルスケッチをメインに36年間描いてきた経験を活かし、2005年から日常の何気ない風景、モノ、心に映る心象風景を描くことをライフワークとして、現在に至る。山田デザイン事務所、アトリエ・ヤム代表、スケッチ名古屋塾塾長を務める。

 吉田さんは「文化の情報発信・受信する場所になればと思いアトリエをオープンした。妻のつづ子は、志摩に来てすぐ海女になったが2006(平成18)年、海女作業中に心筋梗塞で他界してしまった。今回の展覧会は妻と志摩にやってきたすぐのころを思い出し、原点に回帰するためのものでもある。できれば年に数回開催していきたい」と話す。「14日には、日本のロックバンドの草分け『センチメンタルシティロマンス』のリーダー告井延隆さんのギターひとりビートルズのライブもあるのでお誘い合わせの上、足を運んでいただければ」とも。

 展覧会のオープン時間は、12時~18時。告井さんのライブは、14日14時~16時(入場料=2,500円)。

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