神領民と言われる伊勢市民らが4月12日・13日の2日間、第63回式年遷宮(2033年)で新しく建て替える社殿の建築用材を伊勢神宮内に引き入れる伝統行事「御木曳初式(おきひきぞめしき)」が行われた。
12日は五十鈴川に入って、御用材のヒノキをそりに載せ2本の綱で引っ張り、約1キロ先の内宮(ないくう)領までさかのぼって引く「川曳(かわびき)」で、13日は宮川から約2キロ先の外宮(げくう)領まで陸路で、御用材を載せた奉曳車を2本の綱で引っ張り「陸曳(おかびき)」でそれぞれ運んだ。各地区で結成された奉曳団や地区の法被を着た神領民が、「木遣り歌」を歌い「エンヤー、エンヤー」と掛け声をかけ合い、神宮前は賑わいを見せていた。川曳、陸曳とも約3000人、合計約6000人が参加した。
御木曳初式で引く御用材は「役木(やくぎ)」と呼ばれ、正殿・社殿の屋根などの材として使用。「役木曳(やくぎびき)」では内宮領に13本、外宮領に7本がそれぞれ運び込まれた。別宮へは、御用材を人力で肩に担いで運び、山の上にある外宮の別宮「多賀宮」までは98段の石段を神領民が一歩一歩慎重に、ずしりと重い御用材を運び込んだ。
第一次御木曳では、外宮領に運ぶ陸曳が5月9日から6月13日まで、内宮領に運ぶ川曳が7月25日~8月2日までそれぞれ行われ、地元神領民川曳約3万人、陸曳約3万人、市外から参加する特別神領民約2.4万人が参加する予定。来年実施予定の第二次御木曳は、陸曳が5月8日~6月12日、川曳が7月24日~8月1日。第一次・第二次(特別神領民も含む)合わせて約17万人が御木曳行事に参加し、第一次で内宮に約50本、外宮に約130本(第二次も同程度の本数)、第一次・第二次合わせて約360本を運ぶ予定。