伊勢神宮宇治橋大鳥居の真ん中から初日の出-昨年の参拝者数1420万人突破

伊勢神宮内宮・宇治橋大鳥居の真ん中から初日の出-昨年の参拝者数1420万人突破

伊勢神宮内宮・宇治橋大鳥居の真ん中から初日の出-昨年の参拝者数1420万人突破

  • 0

  •  

 冬至を挟む前後2カ月間だけ、伊勢神宮内宮(ないくう)宇治橋前大鳥居の真ん中から「ご来光」が現れる。1月1日の早朝、宇治橋前には大勢の参拝者が集まっていた。

標高555メートルの朝熊岳からの初日の出

[広告]

 内宮を流れる五十鈴川に架かる宇治橋は、旧年のお礼参りに足を運ぶ大みそかからの参拝者と、新年の初詣でにやってきた元旦からの参拝者で入り交じり、オールナイトで留まることなく人々が往来していた。

 宇治橋前5時ごろには、大勢の参拝者が鳥居の中央に集まり始め、初日の出をカメラに収めようと列を成していた。宇治橋前の日の出時刻にあたる7時30分~8時10分ごろは雲が厚く、並んでいた人のほとんどがあきらめて参拝に行ってしまった。しかしながら8時12分ごろ、燦々と輝いた太陽の光がほんの一瞬だけ宇治橋前を明るく照らし、鳥居の真ん中からも新しい光を放った。あきらめずに待っていた人たちからは笑顔があふれていた。

 昨年1年間の伊勢神宮の参拝者数は過去最高記録を更新。2013年12月31日24時に集計した昨年の参拝者数は、内宮が884万9738人、外宮(げくう)が535万5078人で両宮合わせて1420万4816人となった(前年よりも617万3721人のプラス)。

 伊勢神宮では、3日「元始祭(げんしさい)」、7日「昭和天皇祭遙拝(ようはい)」、11日「一月十一日御饌(みけ)」の祭典がそれぞれ行われる。伊勢神宮の新年の参拝時間は、1月1日~5日の22時までは終日、6日5時~22時、7日以降5時~18時。

 一方、伊勢志摩で最も高い標高555メートルの朝熊岳(あさまだけ)山頂付近(標高500メートル)でも初日の出を見ようと大勢の人が集まっていた。観光道路「伊勢志摩スカイライン」を運営する三重県観光開発(津市)は、大みそかから元日の19時までオールナイトで開門。同社によると、元日に同道路のゲートをくぐった自動車の台数1255台で、約3000人の人たちが初日の出を観測したという。

 日の出時刻の7時ごろご来光は、水平線から出るはずなのに、雲のベールで覆われすぐに太陽だと確認出来なかった。7時1分ごろ、うっすらと丸い輪郭が際立ち始めると、辺りがざわめきカメラを切る音が鳴り響いた。やがてオレンジ色の優しい光を放ちながら高度を上げ、雲の中に隠れてしまった。人々は「幻想的」「美しい」などとその情景を言葉に表していた。

 朝熊岳までトレッキングでやってきたという四日市市在住の姉妹・中西葉子さんと奈々さんは「(であいの広場に駐車して)朝3時30分に出発。朝熊岳道を登ってきたが真っ暗な山道に途中で(心が)折れそうになったが、5時30分ごろには無事到着できた。人生初の夜間トレッキングと初日の出観測の経験が出来て、とても感動的だった」と言葉を残した。

 「伊勢志摩スカイライン」は、2日~15日までの期間も特別に6時~19時まで開門する。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース