志摩市浜島町出身の2人組ヒップホップグループ「DAZZLE 4 LIFE(ダズル・フォー・ライフ)=D4L」のラッパー・CMD(シーエムディー)さんが5月28日、急死した。享年32。
2011年7月24日DAZZLE 4 LIFEリリースパーティーで熱唱するCMDさん
D4Lは、CMDさんの軽快なラップとT-TRIPPIN’(ティートリッピン)さんのトークボックスによる2人組ユニット。伊勢のクラブ「RHYTHM(リズム)」を拠点に全国で活動を展開。多くのヒップホップファンを魅了していたが、四日市のアメリカンバー「Paradise Road」であった5月3日のステージが最後となってしまった。
2000年にグループを結成し、2008年2月にファーストアルバム「Never Give Up」をリリース、収録曲「AMATERAS(アマテラス)」は、太陽神=伊勢神宮と空を照らす太陽をかけ、前向きに生きようと歌い上げファンの心をキャッチした。ビクターエンターテイメントに移籍後、2010年9月に「PHAT VIBES(ファット バイブス)」、2011年5月にフルアルバム「DAZZLE 4 LIFE」を発売し、ジャパニーズヒップホップジャンルのアメリカウエストコーストスタイルの音楽「ウエッサイ」でナンバーワンの地位を築いた。現在は「HOOD SOUND RECORDS」(神奈川県横浜市)所属。
現在、4枚目のミニアルバム制作のため愛知県のレコーディングスタジオで精力的に曲作りに励んでいたという。訃報を聞いたファンや友人たちがCMDさんのフェイスブックのウオールに「信じられない」「早すぎる」「つらすぎる」「かっこよかった」「ご冥福をお祈りします」などとコメントを寄せている。
葬儀は5月31日13時から、「浜島斎苑 はまなでしこ」(志摩市浜島町、TEL 0599-53-3232)で行われる。
生前のCMDさんはいつも「伊勢神宮のあるこの地に生まれたことに感謝。日本のヒップホップシーンを伊勢から発信し、日本を元気にしたい」と熱く語っていた。
現在(5月30日)、iTunesのダウンロードランキングのアルバム・ヒップホップ部門で「Never Give Up」が1位(総合で32位)に輝き、そのほかのアルバムやシングルも続々チャートイン、輝きを増している。グループ名の「DAZZLE 4 LIFE(dazzle for life)」は「輝かしい人生を」の意味を持つ。