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気軽に車いすで伊勢神宮に参拝しようプロジェクト-「タオル2本」がポイント

気軽に車いすで伊勢神宮に参拝しようプロジェクト-「タオル2本」がポイント

気軽に車いすで伊勢神宮に参拝しようプロジェクト-「タオル2本」がポイント

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 「車いす de 伊勢神宮参拝プロジェクト」の取り組みが11月3日、伊勢神宮内宮(ないくう)で行われ、車いす利用者11人が念願の伊勢神宮内宮(ないくう)正宮階段上からの参拝をかなえた。

車いすでの伊勢神宮参拝には「タオル2本」がポイント

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 伊勢志摩バリアフリーツアーセンター(TEL 0599-21-0550)が事務局を務め、「障がい者や高齢者が気軽に伊勢神宮を参拝できるように」と始まった同プロジェクト。通常、内宮正宮まで参拝しようと思うと、足腰に自信がある人でも40分~1時間を要する。車いす利用者は、その距離(片道約800メートル)に加えて玉砂利が車いすでの走行を困難にさせ、さらに正宮正面までたどり着いてもそこから階段を上らなければならないため物理的な要因と共に、介添人に迷惑をかけてはいけないと思う精神的な要因により、伊勢神宮参拝をあきらめざるを得なかった。

 伊勢神宮では、車いす利用者のために太いタイヤが装着された電動車いすを無料で貸し出したり、車いすでも走行しやすいように参道の端の部分に玉砂利を少なくし平坦にするなどの配慮をしているが、それでも車いす利用者にとっては参拝するためのハードルは高い。

 そこで2011年の秋、地元のNPOや企業、個人ボランティアなどが集まり、同プロジェクトが立ち上がった。以来年2回、同催しを開催、今回で7回目を数えた。

 今回参加の介助ボランティアらは10月26日事前に、腰を痛めないように車いすの肘掛けにそれぞれタオルを掛けて前輪を持ち上げて運ぶコツなどの講習を受け、万全の体制で臨んだ。

 同プロジェクト代表の黒田健さんは「車いすでも伊勢神宮に参拝できることを知ってもらうことを広くPRすると共に、若い人たちがこのように自主的にボランティアとしていつでも参加してもらえるような体制づくりをして、今後も継続的に実施していきたい」と話す。

 「初めてボランティアに参加する高校生が、最初は緊張しながら宇治橋を渡って行くが、帰ってくるときには車いす利用者の人たちと家族のように笑顔で戻ってくるのが印象的。参加したボランティアは、車いす利用者の人から、本当に心から『ありがとう』を言ってもらう。ということを経験する。そのことがとても大切」とも。

 この日、ボランティアに参加した人たちは、皇学館、関西、中京、ユマニテク医療福祉の大学生、宇治山田商業、鳥羽、明野、相可、伊勢まなび、皇学館、伊勢学園など地元高校生ら32人(男8人、女24人)と一般メンバー13人(男3人、女10人)の計45人。

 次回は来年3月21日に伊勢神宮外宮(げくう)での開催を予定している。

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