伊勢市出身で現在は京都を拠点に活動するハーピストでソプラノ歌手の速海(はやみ)ちひろさんが12月21日、鳥羽国際ホテル(鳥羽市鳥羽)のチャペルでクリスマスコンサートを開催する。
速海さんは立教大学仏文学科を卒業後、ハープと声楽を学ぶためイギリス・フランスに留学。国際コンクールやマスタークラスで優勝、入賞を重ね、近年はグランドハープによる弾き語りの第一人者として活躍。中世・バロックから現代曲に至るまで幅広いレパートリーを持ち、日本の古典芸能との共演なども積極的に行っている。2004年「京都日仏ハープ塾」を設立、2008年「ポールハリスフェロー」(国際ロータリー財団)を授与、2010年には「レジョンドヌール」叙勲式にて日仏国歌独唱を、今年7月には「世界ハープ会議」のステージで演奏する。
「昨年9月、伊勢での初めてのコンサートを尾崎咢堂記念館(伊勢市川端町)で開かせていただき、これ以上入れないくらいの方が来てくださった。本当にうれしかった。心から感謝している」と謝辞を述べる速海さん。「今後も研さんと試行錯誤は続くが、声楽とハープという2つの楽器を抱え、『グランドハープ弾き語り』と言う未知の世界を模索してきた中で、何度も挫折しながら、ようやくその無謀な試みが、小さいながらもより確かな光を放ち始めたように思う」と話す。
速海さんは「コンサートでは、この一年を無事に過ごせたことに感謝し、来る年が良き年となるよう、お祈りし、『今日はここに来て良かった』と思っていただけるような一年の締めくくりにふさわしいコンサートにしたい」と意欲を見せる。
当日は、「アヴェ・マリア」「マリアの子守歌」「アメイジング・グレイス」「鳥の歌」「この幼子は誰?」など約20曲を休憩なしの90分間ノンストップで演奏する。バイオリニストの木下真希さんとの共演も行う予定。
15時30分開場、16時開演。入場料は大人3,000円。問い合わせは速海ちひろコンサート実行委員会事務局(TEL 090-2619-0974)まで。今月19日にはホテルモントレ京都(京都市中央区)でも同様のコンサートを開く。