広域伊勢志摩圏内15の高校と伊勢市内13の中学校の生徒を対象に2007年から毎年開催している英語によるスピーチコンテストが8月1日、三重県営サンアリーナ(同)で行われた。
今回で9回目を数える同コンテストは、英語コミュニケーション能力や自己表現能力の向上、世の中の「安心・安全」について考える機会の提供を目的に、伊勢市に本社がある安全認証機関「UL Japan」(伊勢市朝熊町)が主催する。
同社は、アメリカの認証機関「Underwriters Laboratories Inc.(UL)」の日本法人。グループ全体の従業員数は1万人以上、全世界で同社が認証した安全認証マーク「ULマーク」の発行数(2014年度)は約220億に及ぶ。
同コンテストは、「安心・安全な社会の実現のためにできることやしたいこと」「安全な社会・製品とは」「暮らしの中で安心、安全に配慮された製品や活動を発見し、それについての感想」などを約3~5分以内で考えをまとめ発表する。今年は、中学生10人、高校生5人が参加した。
中学生の部最優秀賞に輝いた西口未祐(みう)さん(宮川中3年)は「Enforcing the Correct and Safe Use of Bicycles」をテーマに、自転車の安全な使用を強化するため今年6月に交通法が改正されたことに触れスピーチ。高校生の部最優秀賞の見浦沙季さん(宇治山田高2年)は「Are We Prepared for Disasters?」をテーマに、今後起こりうる災害に対し、地域の人たちの協力やつながりが大切であると訴えた。
そのほかの受賞者は以下の通り。中学生の部優秀賞=ギル美月さん(城田中1年)、同敢闘賞=中森梨紗さん(倉田山中2年)、同審査員特別賞=岡田涼乃さん(度会特別支援学校3年)、早川莉緒さん(豊浜中3年)、高校生の部優秀賞=岩田美駒(みく)さん(宇治山田商業高3年)。
同社担当者は「日々の生活の中で起こった身近な出来事をきっかけに、安心・安全について改めて考えたことについての発表や、交通安全や食品安全をテーマにしたスピーチが多かった」と話す。