龍村仁監督の最新ドキュメンタリー映画「ガイアシンフォニー 地球交響曲第八番」の自主上映会が10月10日、ふれあいセンターなんとう(南伊勢町村山)で開催される。
同作は、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱(とな)える「ガイア理論」=「地球はそれ自体が一つの生命体である」という考え方に基づき、現在まで「第一番」(1992年)から「第八番」(2015年)までが完成、「第七番」(2010年)では日本神道の美とその背後にある自然観を描こうと伊勢神宮の月次祭(つきなみさい)を撮影した。
【その他の画像】「第七番」の撮影で伊勢神宮を訪れた龍村仁監督
「第八番」では、何億年にもわたって地球の大気中の酸素濃度を21%という数値に保ち続け、絶滅と進化を繰り返して、多様な生命を生かし続けてきた「樹」をテーマに、能楽師で人間国宝の梅若玄祥さん、能面打・見市泰男さん、天河大辨財天社宮司・柿坂神酒之祐さん、バイオリン製作者・中澤宗幸さん、バイオリニスト・中澤きみ子さん、カキ養殖業・NPO「森は海の恋人」理事長の畠山重篤さんと三男で同NPO副理事長の畠山信さんをフィーチャーした。
上映会の代表・田畑由美さんは「実行委員会の母体になっている地域活性化グループ『Happy南伊勢』と南伊勢町の障がいを持つ子の親が中心となって作る『手をつなぐ親の会』のメンバーが、障がいがあるとかないとか、どの地区に住んでいるとか関係なく、みんながワクワクするような面白いイベントをしたいという思いが重なって映画の上映会を実施する」と話す。
田畑さんは「ガイアシンフォニーは地球を一つの生命体と考え、そこに生きる人々、動物、自然の調和の大切さを、すてきな生き方をされている方々の人生哲学を通して、感じ学ぶオムニバスのドキュメンタリー映画。上映を通して地域、性別、年齢、所属などあらゆる枠を超えて地球に暮らす仲間としてワクワクするような楽しい交流が生まれたら」とも。
当日は、南伊勢町にある障がい者就労支援グループ「かえで作業所」「ファイト」「支援センターかもめ」のメンバーも出店、オープニングセレモニーには南勢海洋少年団が手旗信号で「森は海の恋人」を表現する。
第1部開場10時、オープニングセレモニー10時15分~、開演10時30分~、第2部開場13時30分、開演14時~。
前売り券=500円、当日券=1,000円。チケットの販売は、浮島パークなんとう(同、TEL 0596-77-1555)、支援センターかもめ(同、TEL 0596-77-0331)、ないぜしぜん村(内瀬、TEL 0599-67-8100)、土実樹(五ケ所浦、TEL 0599-66-1201)、伊勢現代美術館(同、TEL 0599-66-1138)、南伊勢町町民文化会館(同、TEL 0599-67-1011)ほか。