「地球交響曲 ガイアシンフォニー第七番」-龍村監督ら伊勢神宮で2日間撮影

「地球交響曲 ガイアシンフォニー第七番」クランクイン、伊勢神宮本殿の前で

「地球交響曲 ガイアシンフォニー第七番」クランクイン、伊勢神宮本殿の前で

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 龍村仁監督のドキュメンタリー映画「地球交響曲 ガイアシンフォニー第七番」の撮影が始まっている。天河神社(奈良県吉野郡)で今年7月クランクインし、12月16日・17日、伊勢神宮内宮内で月次祭(つきなみさい)や鎮守の森などを撮影した。2010年2月完成、同4月公開を目指す。

ガイアシンフォニー第七番 伊勢神宮宇治橋と龍村仁監督と撮影クルー

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 同映画は、イギリスの生物物理学者ジェームズ・ラブロック博士の唱える「ガイア理論」=「地球はそれ自体がひとつの生命体である」という考え方に基づき、「第一番」(1992年)から「第六番」(2007年)まで完成するドキュメンタリー映画。自主上映というスタイルで全国各地5,600回以上、観客動員数は延べ220万人を記録する。

 「潤沢に予算があるわけではない。しかしながら結果として映画はできている。なぜか?16日の夜、神事のいよいよフィナーレというところで、雷がゴーッと鳴った。霧雨降るその雰囲気の中で神官の姿の中に雷を誰が仕掛けられるか」(同監督)。

 「第七番」には、アンドルー・ワイルさん(アリゾナ大学医学部教授、医学博士)、高野孝子さん(環境教育活動家、NPOエコプラス主宰)が登場する。全国各地の神社と神事の「霊性の原風景」として伊勢神宮を映像化。「第七番」への思いを同監督は「日本神道の美とその背後にある自然観に触れることによって私たちの魂の内奥に眠っている『生かされている』という体感が蘇ることを願っている」と話す。

 「伊勢神宮の今朝、宇治橋を撮る。朝日が宇治橋の真上に出る季節。明日の朝は日の出前に起き、太陽を撮る――だろうと想定してやって来た。ところが17日は雨だった。通常なら晴れの日を待つということをするのだろうが、雨というものの中から、太陽がここから出てくる時と同じ感動を得られるはずだという目で、この今日の雨を受けていこう――と切り替える。宇治橋の前に立つと暗いけれどバックの山のシルエットと濡れた宇治橋と想像の中の美しさを追求していく。目線を変えると同じ感動になる。制約の中、結果をコントロールしないで、ベストを尽くして明け渡すこと。明け渡した瞬間に昨日の雷のように、人知を超えたような出来事が何度も過去の作品の中で起こっている」と打ち明ける。

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