名古屋でピカソ、シャガールの展覧会-志摩出身「平賀亀祐」の絵も

松坂屋美術館で開催中の展覧会「異邦人たちの夢-エコール・ド・パリと巴里を描いた日本人」に展示されている志摩市出身の洋画家「平賀亀祐(ひらがかめすけ)」の絵

松坂屋美術館で開催中の展覧会「異邦人たちの夢-エコール・ド・パリと巴里を描いた日本人」に展示されている志摩市出身の洋画家「平賀亀祐(ひらがかめすけ)」の絵

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 松坂屋美術館(愛知県名古屋市)で開催中の展覧会「異邦人たちの夢-エコール・ド・パリと巴里を描いた日本人」に志摩市出身の洋画家「平賀亀祐(ひらがかめすけ)」の絵が展示されている。期間は9月10日まで。

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 同展覧会は福井市美術館(福井県福井市)の開館10周年を記念して企画されたもので巡回展示の一環。福井市美術館では10月2日~11月4日の開催予定。

 エコール・ド・パリ(Ecole de Paris直訳で「パリ派」)とは1910年代から1930年代にかけて「芸術の都」フランスパリで創作活動を行っていた芸術家たちのことを漠然と言い、技法やスタイルは特定しない。そのエコール・ド・パリの作品を中心に、第1章では「異邦人のエコール・ド・パリ」その時代に活躍した世界的な芸術家20人の作品。ピカソやシャガール、ドラン、藤田嗣治、モディリアーニなどを、第2章では「巴里を描いた日本人画家たち」パリで活躍した日本人画家18人の作品。梅原龍三郎、海老原喜之助、佐伯祐三、安い曾太郎などを展示。第3章の「1938年/1939年巴里日本美術家展」では1938年と1939年に唯一開催されたパリ在住の日本人美術家の作品展「巴里日本美術家展」に参加した美術家17人の作品を展示。岡本太郎、荻須高徳、平賀亀祐、高田博厚、里見宗次など。3部構成で合計出品作家数55人、104点の作品を展示している。

 1925年から1971年までフランスで創作活動を行い、日本人で初めて「ル・サロン」の金賞ならびにコロー賞を受賞した志摩市出身の平賀亀祐の作品「モンサン・セネヴェイグ」を第3章で展示、同展覧会の図録の中でも「巴里日本美術家展」に2回とも出品している平賀の活躍を紹介している。福井市美術館での展覧会では平賀亀祐の作品1点「風景画(プロマー・ドワルノーネ)」が追加される予定。

 そのほか、1938年に御木本真珠店(東京都銀座)のポスターの制作も手がけ、国鉄や日本郵船などのポスターで有名な里見宗次の作品「コート・ダジュールPLM鉄道」「日本国有鉄道JAPAN」も展示されている。

 松坂屋美術館の入館料は一般=1000円、大・高生800円、中学生以下は無料。開館時間=10時~19時30分(9月10日は18時閉館)

松坂屋美術館福井市美術館

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