伊勢志摩サミットが開催される賢島に唯一ある学校・広域通信制「代々木高校」(志摩市阿児町神明)の入学式が4月16日、青空の下で同校からすぐそばにある「志摩マリンランド」(同)のペンギン水槽の前で行われた。
【その他の画像】伊勢志摩サミット厳戒態勢の中で代々木高校の入学式
伊勢志摩国立公園の真ん中に位置し2つの橋で結ばれた風光明媚(び)な賢島は5月26日・27日に主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」が開かれる地。サミット開催まであと40日と迫った賢島は検問や警備する警察官の姿が目立ち緊張感高まるが、同校の入学式はペンギンの祝福もあり微笑ましい。
同校は、豊かな自然やスポーツに適した環境を生かした教育の実現を目指して「伊勢志摩インターネット高校特区」制度を利用して2005年に開校。現在、東京、名古屋、大阪に本部を置き、全国40以上のサテライト校のほかオーストラリアやカナダなど海外でも日本の高校に通える環境を提供する。
開校から11回目となった同校入学式。同校校長の一色真司さんは「当校の入学式は『既成概念を打ち破る入学式を』と思い、お隣の志摩マリンランドさんのペンギン水槽の前でできないかと相談して実現したたのがきっかけ。まさかG7の会場に賢島が選ばれて多くの警察官に守られながら入学式が開かれるとは、全く想像もしていなかった」と話す。
一色さんは「『念ずれば花開く』思い続ける事が行動に変わりやがて実現するということ。しかしながら思ったままでは、何も動かないし変わない。変わるために、まずは小さなアクションから行動すること。それでもできなければ他人の力を借りて起こす練習をしてみよう」と新入生たちに語りかけた。
今年度賢島本校への新入生は17人、東京本部などを合わせると計111人が新たに入学する(4月16日現在)。同校はサミット開催中も授業を行う予定。