伊勢神宮で「新嘗祭」 五穀の収穫を祝い感謝

伊勢神宮で「新嘗祭」 五穀の収穫を祝い感謝

伊勢神宮で「新嘗祭」 五穀の収穫を祝い感謝

  • 15

  •  

 五穀の収穫を祝う新嘗祭(にいなめさい)が11月23日、伊勢神宮で執り行われた。

【その他の画像】伊勢神宮で新嘗祭

[広告]

 新嘗祭は、その年の収穫を祝い感謝する祭典で、日本中に新米が行き渡り国民一人ひとりが口にしたころ、一番最後に天皇陛下自身が召し上がる儀式。宮中では天皇陛下が神嘉殿(しんかでん)で新穀を皇祖はじめ神々に供え、陛下自ら召し上がる。もともと日本人が飛鳥時代から受け継いできた祭典の一つとされ、明治・大正・昭和初期には国の祭日として制定され休日だったが、「国民の祝日に関する法律」(1948年7月20日公布・即日施行)で「勤労感謝の日」と名前を変え祝日になった。

 伊勢神宮では10月の神嘗祭(かんなめさい)、6月・12月の月次祭(つきなみさい)を「三節祭」、それに2月の祈年祭(きねんさい)と新嘗祭を加え「五大祭」と呼ぶ。

 新嘗祭は、早朝4時から神饌(しんせん)を神様にお供えする「大御饌(おおみけ)の儀」が、7時から天皇陛下より贈られた幣帛(へいはく)を奉献する「奉幣の儀」が、続いて内宮(ないくう)で11時と14時にそれぞれ同様の祭儀が行われる。

 平安装束に身を包んだ神官らの参進の様子を目の当たりにした参拝者は「偶然だったが、新嘗祭の日に参拝できて良かった。もっと伊勢神宮について勉強しなければいけないと思った」と話していた。

 この日は、全国各地の神社でも同様の祭典が行われた。伊勢では神嘗祭(新嘗祭)が終わるまで新米を口にしない風習が今も残る。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース