バーチャルコミュニティー大学の「賢島大学」(事務局=代々木高校内、TEL 0599-43-6177)の第3回教養講座が10月12日、代々木高校(志摩市阿児町神明)で開催される。
同大学は、伊勢志摩地域を元気にすること、地域での生活が楽しいと感じるまちにすることを目的に開設された。まずは自分たちの足元を見つめ直そうと講座などを通して学習し、それらを踏まえ、それぞれの知恵を出し合いより元気なまちにしていくよう、能動的に考え行動する人たちが集まっている。
第1回は「各地の漁村を守る活動と伊勢志摩」と題して「環境学」を、第2回は「真珠王御木本幸吉翁の生き方に学ぶ」と題して「人文学」を学んできた。今回は「環境学」として真珠産業の礎を築いてきた真珠養殖地=英虞湾の環境の現状について知り、再生への取り組みについて実際に活動する「英虞湾再生コンソーシアム」の活動報告などから学習する。
今回の講座はパネルディスカッション形式で、コーディネーターには志摩市産業振興部水産課の浦中秀人さん、パネラーにはシーカヤックで英虞湾を回るツアーなどを企画し日々英虞湾の現状を知る志摩自然学校(同市大王町波切)の生賀照央さん、英虞湾再生コンソーシアム幹事長で真珠養殖業者でもある原条誠也さん、三重県科学技術振興センター水産研究部の国分秀樹さんを予定。内容は英虞湾の見えない環境問題である貧酸素化や生物の減少問題を説明し、英虞湾の環境再生の意義と科学的検証に基づいた事業展開について議論を交わす。
コーディネーターの浦中さんは「最終的には英虞湾だけに限らず地域全体の自然環境を意識したアクションプログラムに移行していく必要がある。少しでも多くの人がそれを意識し参加できるように進めていきたいので、今回の講座をきっかけに協力いただければ」と話している。
講座は19時~21時を予定。1回だけの参加の場合は参加費500円が必要。
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