脱サラして「燃費向上ビジネス」を展開-原油価格上昇が追い風に

自動車の燃費向上サービスで起業した豊田さんの店舗「燃費クラブECO」。

自動車の燃費向上サービスで起業した豊田さんの店舗「燃費クラブECO」。

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 「友人から『お前はすごいな』と言われるが、原油価格の上昇はまったくの偶然」と話すのは、自動車の燃費向上サービス「燃費を良くするくるま屋」を起業した「燃費クラブECO」(伊勢市大世古3、TEL 090-5036-4634)代表の豊田浩志さん。

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 もともと「機械好き」が高じて鈴鹿工業高等専門学校(鈴鹿市白子町)で「機械」を学び、卒業後も鈴鹿サーキットでカーショップ主催の「草レース」に出場したり、オートバイや自動車のエンジンをいじったりしながら、まさに趣味が「車いじり」のサラリーマン生活を過ごしていた。その後、地元伊勢市の企業に転職後も「趣味」を極め、独自の理論で燃費向上に効果的ないくつかの改造・法則を編み出した。

 創業は2006年7月。創業のきっかけについて、豊田さんは「どうして(自動車)メーカーは燃費向上に役立つ単純なことをやらないんだろう?という疑問を持ち、地球環境のことを真剣に考え始めると、半ば使命感に駆られ、エコロジーとエコノミーを目指して『ECO』のために自分ができることを――と決意し、起業した」という。

 燃費を向上させるには、燃焼効率のアップと伝達ロスの低減を行うこと。そのために「潤滑効果」「燃料系」「吸気系」「電気系」を診断し、各種車の最適な条件を見つけてトータルチューニングする。豊田さん開発のオリジナルブースターなどを取り付ける場合もあるという。1カ月試して効果が得られなかった場合には代金を全額保証する。

 豊田さんは「これまで100台以上をチューニングしてきた。今のところクレームはないが、1台だけ返金をしたことがある」と打ち明ける。「その車は1日300キロを走る営業用の軽自動車で、すでに走行距離も30万キロを超え、所有者も十分なメンテナンスを施していたもので、その時点でリッター当たり22キロを走る『優等生』だった。効果をうかがうと1キロくらいは(燃費が)上がったかな?という程度で(燃費向上を)実感してもらえなかったので、(成果は出したので返金の必要はなかったが)満足してもらえなかったので返金した」と振り返る。

 これまでの実績では、ガソリン車で平均20%、ディーゼル車で15%の燃費を向上。最高で27%燃費向上させた。

 料金は、持ち込まれる自動車によって異なるが、軽自動車=25,000円、普通車(~1,500cc)=30,000円、同(~2,000cc)=35,000円、同(~3,000cc)=40,000円、同(~4,000cc)=45,000円が目安となる。

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