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伊勢神宮内に「神宮式年造営庁」設置 第63回式年遷宮の準備始まる

伊勢神宮内に「神宮式年造営庁」設置 第63回式年遷宮の準備始まる

伊勢神宮内に「神宮式年造営庁」設置 第63回式年遷宮の準備始まる

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 神宮司庁(伊勢市宇治館町)は1月1日、2033年に予定している第63回式年遷宮の準備を進めるための組織「神宮式年造営庁」を神宮司庁内に発足し、「神宮式年造営庁」と書かれたヒノキの看板を庁舎玄関に掲げた。

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 神宮式年造営庁は、20年に一度、社殿や神宝などを新しくする式年遷宮を円滑に進めるための組織で、久邇朝尊(くにあさたか)大宮司が総裁に、齊藤郁雄少宮司が総長に就き、神職や職員ら約600人が役職を兼務する。7部4室15課で構成。

 今後、神宮式年造営庁を中心に、遷宮で必要なヒノキ材などの調達や社殿の建造、1600点近くの装束や神宝の調製などの準備、33の祭典や行事を重ね、ご神体を新しい正殿へ移す最も重要な儀式「遷御(せんぎょ)の儀」を2033(令和15)年の秋に行う。

 伊勢神宮広報室次長で神宮参事の音羽悟さんは「5月にはご用材を切り出し安全を祈願する遷宮最初の祭典『山口祭』『木本祭(このもとさい)』が行われる。総材積約8500立方メートルにもなるご用材の調達、装束や神宝など、各方面への発注などの業務が始められる。今回の式年遷宮では天然染料『日本茜』で染めた装束や鍛造で作る鏃(やじり)など古来の技術の再現にも挑戦していく予定」と話す。

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