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伊勢・陸上自衛隊航空学校でヘリコプター12機による年頭編隊飛行

伊勢・陸上自衛隊航空学校でヘリコプター12機による年頭編隊飛行

伊勢・陸上自衛隊航空学校でヘリコプター12機による年頭編隊飛行

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 陸上自衛隊航空学校・明野駐屯地(伊勢市小俣町)で1月8日、新年の初訓練となるヘリコプター12機による年頭編隊飛行が行われた。

【その他の画像】伊勢・明野駐屯地陸上自衛隊航空学校でヘリコプター12機による年頭編隊飛行

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 年頭編隊飛行は、編隊飛行能力の向上、隊員の指揮団結の向上を図るとともに航空安全確保の決意を新たにするため毎年行われている。航空学校所属の教官や隊員ら約250人が同駐屯地のエプロンに整列し、訓練開始式に臨んだ。

 昨年12月に航空学校長兼駐屯地司令として赴任した廣瀬敏彦将補は隊員に「現在、わが国はいつ何が起きてもおかしくない戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面している。我が国周辺には、軍事力を増強し、軍事活動を拡大・活発化する国々があり、安全保障上の脅威が複数存在している。国内においては異常気象による災害が常態化、大規模災害発生を含む多様な規模の地震が全国で予想されている。このような中、陸上自衛隊に対する国民の期待はますます大きくなっている。各種作戦、災害派遣等における我々陸上航空の役割も増大している。航空学校運営が将来の我が国の生存と繁栄、陸上航空の充実発展に直結することを意識し、強い責任感をもって自ら考え職務に臨んでもらいたい。一方で、航空安全の確保は任務達成と表裏一体。年頭編隊飛行訓練では、陸上航空全体の模範としての気概と練度を示してもらいたい」と檄(げき)を飛ばした。

 編隊飛行は、編隊群長機に対戦車ヘリコプター「AH-1S」=1機、練習機「TH-480B」=3機、「AH-1S」=1機、多用途ヘリコプター「UH-2」=2機、観測ヘリコプター「OH-1」=1機の計4機、多用途ヘリコプター「UH-60JA」=1機、「UH-2」=2機、「AH-1S」=1機の計4機の合計12機に操縦士、整備士合わせて40人による。年頭編隊飛行の編隊群長は、航空学校第2教育部長の大島政之1等陸佐が務めた。

 12機のヘリコプターは、駐屯地を離陸し高度2000フィート(約610メートル)まで高度を上げ、明和町、松阪市上空を折り返し、多気町、度会町から伊勢神宮外宮(げくう)と内宮(ないくう)の間を飛行し、伊勢市二見町の夫婦岩上空で再びターンし、駐屯地滑走路を高度300フィート(約90メートル)まで高度を下げ、ほかの隊員に見守られ再び上昇し、伊勢市上空を旋回し着陸した。

 廣瀬学校長は視察官機「UH-60JA」に乗り、訓練の様子を視察。これまで必ずフォーメーションに組み込まれていた多用途ヘリコプター「UH-1」は、後継の最新のヘリコプターとなる「UH-2」に置き換わることから編隊飛行では使われなかった。昨年の年頭編隊飛行は、能登半島地震の発災により中止した。

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