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「空飛ぶタマゴ」OH-6D最後のフライト 陸自明野駐屯地・航空学校「航空祭」

「空飛ぶタマゴ」OH-6D最後のフライト 陸自明野駐屯地・航空学校「航空祭」

「空飛ぶタマゴ」OH-6D最後のフライト 陸自明野駐屯地・航空学校「航空祭」

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 陸上自衛隊明野駐屯地・航空学校(伊勢市小俣町)の駐屯地開設64周年・航空学校創立67周年を記念した「航空祭」が11月3日、同駐屯地で開催された。

【その他の画像】OH-6D最後のフライト

 伊勢の上空はさわやかな秋の空。「日本一のヘリコプターの祭典」と呼ばれている同祭は、陸上自衛隊が装備する主要ヘリコプターのほとんどを目の前で見ることができることから毎年、県内外から航空機ファン、自衛隊ファンらも詰め掛ける。

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 同祭だけのために航空学校所属の操縦教官による特別編成チーム「明野レインボー」は、練習機TH-480B(エンストロム)4機、対戦車ヘリコプターAH-1S(コブラ)1機、多用途ヘリコプターUH-60JA(ブラックホーク)1機が、アクロバティックな飛行を披露。

 ヘリ型のバイクチーム「ハヤテジュニア」は、5台が滑空ならぬ滑走し会場を和ませた。今年初めて女性隊員3人がチームに加入、滑走中には「自衛官募集」「女性活躍!」をアピールした。

 多用途ヘリコプターUH-1(ヒューイ)と外観はほとんど変わらない後継の最新ヘリコプターUH-Xの地上展示もあり、ブレードが2枚から4枚に、エンジンが1基から2基になっている違いなどを説明した。

 同祭の一番人気は、今年度で「退役」する観測ヘリコプターのOH-6D(オスカー)。操縦室が丸くタマゴ型をしてかわいいと「空飛ぶタマゴ=フライングエッグ」という愛称が付く。5年ぶりの飛行展示となった同じ観測ヘリコプターOH-1(オメガ、ニンジャ)との共演では、まだまだ現役(で活躍できること)をアピール。23機のヘリコプターによる祝賀編隊飛行には、第2編隊の先頭を飛び、全編隊の真ん中で護衛されるように伊勢の空を滑空した。

 望遠レンズを下げ迷彩服を着る男性は「OH-6Dの勇姿を撮影するために静岡からやってきた。とても格好良かった。もう見ることができなくなってしまうと思うと、とても残念。お疲れ様でしたと心から言いたい」と話す。

 広報担当者は「今年度で運用を終了するOH-6Dは、陸上自衛隊で最大約380機導入した。2016(平成28)年度で84機にまで減らし、今年度は残り18機にまでなった。今後、OH-1を順次整備し、観測ヘリコプターとして運用する予定」と説明する。

 OH-6Dは、OH-6J(1968(昭和43)年~1996(平成8年))の改良型として1979(昭和54)年から陸上自衛隊、海上自衛隊、海上保安庁などで運用。1997(平成9)年までに387機が川崎重工業によりライセンス生産された。乗員=4人(パイロット1人)、全長=9.54メートル(胴7.10メートル)、全幅=8.05メートル(スキッド幅=2.07メートル)、全高=2.73メートル、ローター直径=8.05メートル(5枚)、エンジン=米国ロールス・ロイス社、名称=250-C20B、出力(馬力)=375SHP(離昇)1基、最大全備重量=1.361トン、最高速度=時速281キロメートル、巡航速度=時速約240キロメートル、航続距離=約460キロメートル、実用上昇限度=約4,880メートル。

 1997(平成9)年に登場した純国産のOH-1が運用されるまでは、機動性の高さを活かした偵察、観測の任務で活躍。また操縦訓練用として同校の練習機として2012(平成24)年度まで運用された。

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