東海地震、東南海・南海地震による津波災害を想定した避難訓練が7月27日、志摩市国府海岸一帯で開催された。主催は周辺自治会、観光協会、漁協、サーフショップらで組織する志摩コーストガーディアンズ。
7月27日9時50分に紀伊半島沖を震源とするマグニチュード8.6の地震が発生し、震度6強の地震を観測し、津波警報が発令された――という想定のもと、全長約3キロの国府海岸で海水浴、サーフィンをしている人たちや周辺住民に避難を呼びかけた。海水浴客、サーファー4,911人に国府自治会住民、漁業者、パークゴルフプレイヤーら367人、計5,278人(主催者発表)が当日の訓練に参加した。海にいた人たちは一斉に海から上がり、訓練中の数分間は海には誰もいない状態に。避難呼びかけから堤防まで避難するのにかかった時間は4~6分だった。
竹内千尋志摩市長は「地震への関心の高さが年々増していることもあると思うが、海水浴やサーフィンを楽しんでいる一般の人たちが全員避難訓練に参加してくれたことは素晴らしいこと。いざとなったときに落ち着いて行動できるよう、これからも意識を持って取り組まなければならない」と話した。
この日、太平洋沿岸地域の三重、和歌山、徳島、高知県でも同時に津波避難訓練が実施された。
志摩でサーファーら2千人が津波避難訓練(伊勢志摩経済新聞)志摩市総合防災訓練にイオンなど民間企業も参加(伊勢志摩経済新聞)三重中部地震、伊勢志摩では大きな混乱なく(伊勢志摩経済新聞)志摩市のサーフボードメーカーなど6社が連携(伊勢志摩経済新聞)志摩市地域防災室