鳥羽市観光協会(鳥羽市鳥羽3、TEL 0599-25-3019)は9月29日~10月2日、同市が舞台となった三島由紀夫の小説「潮騒」を元に作られた映画全5作品を上映するイベント「愛と美の鳥羽・潮騒フェスティバル2006」を開催する。
「潮騒」は、1954年に第1回新潮社文学賞を受賞した三島由紀夫の代表作の中で同市の離島「神島」(小説の中では「歌島」)を舞台に、同年映画化された。その後1964年に2作目(ヒロイン役に吉永小百合)、1971年に3作目、1975年に作られた4作目では、山口百恵、三浦友和らの出演で当時大きな話題を集めた。その後、1985年には堀ちえみがヒロイン役となり5作目が完成している。
同イベントは、昨年初めて開催した「潮騒フェスティバル」で第4作目を上映したところ好評だったため、今年は規模を拡大。4日間に全5作の上映と潮騒にちなんだアトラクションやコンサート開催する予定。
初日=無料で第3作目を上映。2日目=第4作目と第5作目を上映し、堀ちえみさんのトークショーなどを開催。参加費は1,000円。3日目=第1作目と第2作目を上映、第4作目の撮影監督、萩原憲治さんによるトークショーを開催。参加費は1,000円。最終日には神島までのエクスカーション(参加費=3,000円)を予定しているという。
同協会専務理事の小見山健司さんは、「『潮騒』で描かれている『純愛』を再考していただくきっかけになれば。神島を中心とした鳥羽の地が『出会い』『プロポーズ』『恋人の聖地』『結婚』そして30年後の『真珠婚』と『純愛』を連想する『潮騒アイランド』になってほしい」と話している。