アフリカのマコンデ彫刻を展示するマコンデ美術館(伊勢市二見町松下、TEL 0596-42-1192)で11月22日から、アフリカの独特な表現で描かれたティンガティンガ派の絵画を集めた企画展「ティンガティンガ展」が開催されている。
1991年オープンの同館は、館長の水野恒男さんがマコンデ彫刻に魅了され、直接アフリカヘ出向き買い求めた彫刻のほか、アフリカの絵画や楽器、生活用具など民俗資料合わせ600点以上を展示する美術館。東アフリカのタンザニア、モザンビーク両国国境に広がる5,000平方キロメートルの広大な高原地帯=マコンデ高原に暮らすマコンデ族が黒檀(こくたん)を彫って作る独特で表現力豊かなマコンデ彫刻をメーンに展示する。マコンデ彫刻は現代アートに位置づけられヨーロッパにコレクターも多いという。
今回の企画展は、マコンデ族の隣に住むマクワ族のティンガティンガ(1972年没)によって1960年代後半ごろから始められたティンガティンガ派と呼ばれる絵画を集めたもの。ティンガティンガ派の絵画は、「デフォルメされた極彩色の動物や呪術(じゅじゅつ)師、過去・現在の村の暮らしなどをモチーフに自由奔放に描いた生活がにじみ出たいい作品」(水野館長)。
開館時間は9時~17時。入館料は、一般=1,000円、高校生=800円、小・中学生=600円。火曜定休。来年3月22日まで。