昔から「竹の都」とよばれる斎宮(さいくう)で7月7日、、竹をテーマに活動するNPO「竹茗舎(ちくめいしゃ)」(多気郡明和町斎宮)が七夕まつりを開催する。
「斎宮」とは、斎王の宮殿と斎宮寮という役所のあった場所のことをいい、多気郡明和町地区に数多くの遺跡が見つかり現在も発掘調査が続けられている。今の調査規模で単純に計算するとあと200年かかるほどの広大な面積に及ぶという。「斎王」とは、天皇に代わって伊勢神宮に仕えるため、天皇の代替りごとに皇族女性の中から選ばれて都から伊勢に派遣された姫をいい、その制度は670年ごろから1330年ごろまで約660年間続いた。そして、昔からこの地区のことを「竹の都」と呼ぶが、その根拠はいまだにわかっていない。
同NPOは昨年12月5日、竹の有効活用、再利用など「竹」をテーマに活動を開始。放置竹林を景観竹林に再生したり、竹を活用した置物や器などを作ったりしている。同NPOの活動拠点となっている場所は、竹に関する「まちかど博物館」としても活用されている(毎月5の倍数日に開館)。
七夕まつりは、ハート形の竹で作った七夕飾りやスタードーム、ウッドキャンドルなど竹ばかりを活用し七夕を盛り上げようと今年初めて企画した。同NPO館長の渡邉幸宏さんは「最低でも3年は続けていく。たくさんの人に竹の素晴らしさを再認識してもらえるきっかけになれば」と話す。
開催時間は17時~21時。カキ氷の振る舞いやゲームコーナーなども予定する。