豆の味がする豆腐を製造販売-伊勢市河崎に築100年の町家を再生しオープン

築100年以上の町家を再生してできた豆腐の製造・販売と飲食店を併設した「伊勢河崎 町家とうふ」。オープン以来連日満席に

築100年以上の町家を再生してできた豆腐の製造・販売と飲食店を併設した「伊勢河崎 町家とうふ」。オープン以来連日満席に

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 「昔は町に必ず美味しい豆腐店があった。河崎の町がさらに活気づく町になるように」と思いを込めるのは、10月23日に豆腐の製造・販売と飲食店を併設した「伊勢河崎 町家とうふ」(伊勢市河崎、TEL 0596-25-1028)をオープンさせた丸仙社長の村田典子さん。

「やはらか木綿」(250円)と「しっとり絹」(230円)を手にする支配人の中西さん。

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 おからが出ない製法で大豆本来の成分を丸ごと閉じ込めたこだわりの豆腐が製造できるミナミ産業(四日市)製の豆腐プラントを導入し、築100年以上の町家を再生してできた同店は、明和町産など三重県産の大豆フクユタカと尾鷲の天然にがりを原材料に毎日豆腐を生産する。製品の種類は「やはらか木綿(300グラム)」(250円)、「しっとり絹(300グラム)」(230円)など。

 飲食店では、伊勢春慶の「くるみ膳」に乗せた11品の豆腐づくし料理「本日のおまかせ御飯」(1,000円)のみを提供。作りたてで店頭でしか味わえない自慢の「枡豆冨(ますどうふ)」、味噌や粕、たまりなどでつけ込んだ「醍醐豆冨(だいごどうふ)」、豆腐のフライなどユニークな豆腐料理で楽しませ、オープン以来連日20席の店内は3回転するほどのにぎわいをみせる。

 支配人の中西与志嗣さんは「おかげさまで多くの人が食べに来て下さってうれしい限り。満席でお待ちいただく場合は『是非とも河崎の町を散策して来て下さい』とご提案する。まだまだご迷惑をおかけしてしまうかもしれないが、13時ごろなら比較的空いているかも(笑)」と話す。

 中西さんは「製法は近代的で新しいが、豆の味がする美味しい豆腐を作っていきたい。鍋を持って近所の豆腐屋にお使いに行って食べた、昔の『町のお豆腐屋さんの豆腐』を目指したい」と意欲を見せる。

 豆腐の販売は午前10時~18時、飲食店の営業時間は11時~14時。火曜定休。

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