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河崎に「伊勢春慶デザイン工房」−築110年の古民家を改修

河崎に「伊勢春慶デザイン工房」−築110年の古民家を改修

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築110年の古民家を改修し新たに河崎の町に誕生した「伊勢春慶デザイン工房」。

 「伊勢春慶デザイン工房」(伊勢市河崎2-25-29、伊勢河崎商人館東隣)が3月23日、築110年の古民家を改修し新たに河崎の町に誕生した。工房創設は、「伊勢春慶」の復興と再生を目的に2004年から活動する「伊勢春慶の会」(事務局TEL 0596-29-1285)が中心となって進められた。

 安くて丈夫な雑器として多くの人に利用されていた伊勢春慶は、箱形の木地に弁柄や柿渋などで下塗りをしたうえ、透明な春慶漆を塗りさらに、もち米とヒノキのオガクズとウルシを混ぜ合わせた「コクソ」と言われる防水処理を施し、木目が透けて見えるのが特徴。明治期のキャッチコピーでは、「粗ナリト謂エドモ廉価ニテ堅固」と表現された。

 かつて河崎地区には、勢田川の右岸(今の南側地区)を中心に木地師、塗師が軒を並べ、伊勢春慶の製作現場としてもにぎわっていたが、昭和30年代を境に衰退していった。

 伊勢春慶や伊勢玩具、伊勢一刀彫など木製品の伝統工芸を継承し技術者を育成する目的で設立された伊勢市工芸指導所が、伊勢春慶の技法を脈々と伝え、同会の設立と同時に塗師の森勇三さんらの協力を得て、伊勢春慶の再生事業をスタートさせた。

 工房は、もともと米蔵でその後、住居として使われていた築約110年の古民家で、伊勢春慶再生のシンボルとして改修された。改修費用は404万円(うち200万円は伊勢市の「伊勢春慶工房整備事業」の補助金、204万円は「伊勢春慶の会」が負担)。木造2階建てで床面積117.95平方メートル(35.67坪)。1階(22.20坪)は、伊勢春慶の展示・販売スペース(オーソドックス春慶・カジュアル春慶の展示、京都工芸繊維大学の学生作の展示)と塗り場・室(乾燥室)をもつ工房からなり、2階(13.47坪)には古い伊勢春慶の展示室などがある。

 改修工事は今年1月末から始まり、2月末に完了、この日のオープンにこぎ着けた。主な役割は、伊勢春慶の伝統技術の継承と塗師の育成の場、商品の展示と販売・普及の場、伊勢春慶の調査と研究の場、伊勢春慶の情報発信のセンター、河崎のまちづくり・ものづくりの場など。工房では塗りの体験教室も実施予定。運営は同会が行う。

 同会の村田会長は「この工房を拠点に伊勢春慶の再生に向けて取り組み、伊勢春慶を地域ブランドとして全国に発信し、最終的に『まちづくり』から『ものづくり』への新しい流れを作っていきたい」と話す。

 「伊勢春慶デザイン工房」の営業時間は10時〜17時。火曜定休。

伊勢・伝統工芸の漆器「伊勢春慶」が復活(伊勢志摩経済新聞)「全国町並みゼミ」−全国から伊勢に780人が参加(伊勢志摩経済新聞)全国でも珍しい漆の品評会、色や粘り気などを審査(盛岡経済新聞)伊勢春慶(2008-03-24)

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