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「バタボール」に「バタフライ」?志摩のB級グルメ、大阪の飲食店からの注文も

「バタボール」に「バタフライ」?志摩のB級グルメ、大阪の飲食店からの注文も

「バタボール」に「バタフライ」?志摩のB級グルメ、大阪の飲食店からの注文も

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 志摩の飲食店「味福家」(志摩市阿児町鵜方、TEL 0599-43-3227)が昨年、試行錯誤の末に完成させたB級グルメ「バタボール」や「バタフライ」が人気を集めている。

「バタボール」の中に入った「バタ」の正体は?

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 バタボールは、たこ焼きと同じように丸くボール状に焼いたもので、タコの代わりに志摩の特産品「ヒオウギ貝」の貝柱を入れた。6個入りを350円で、マヨネーズやかつお節、刻みネギなどをトッピングしたものを380円で販売する。昨年3月に開催されたシーフード料理コンテスト「志摩S-1グランプリ王座決定戦」では1日に1,200個以上を売り上げ長い行列を作った。バタフライは、ヒオウギ貝の貝柱を串に刺しパン粉をつけて油で揚げたもの。

 同店の田辺さんは「バタフライやバタチャーハン(各700円)なども人気。食事が終わった後にバタボールの注文も多い」と話す。「名前の『バタ』は、この地域で『ヒオウギ貝』のことを指す」とメニュー名の種明かしも。

 ヒオウギ貝は、黄や赤、紫など貝殻の色が5色以上あり色鮮やかなホタテ貝によく似たイタヤガイ科の2枚貝。志摩地方では別名「バタバタ」「バタ貝」「バタ」「アッパッパ」「アッパ貝」「五色貝」「虹色貝」などと呼ばれ親しまれている食材の一つ。もともと真珠養殖で栄える英虞湾でアコヤ貝をつるしたイカダの片隅でこの貝を養殖、次第に志摩の特産品として定着した。ホタテ貝と比べて貝柱は小さいがコクがあり、蒸したり焼いたり、または刺身で食べられている。

 同店では「バタ」料理にこだわり、バタフライやバタチャーハンなどの食事メニュー、バタボールなどのB級グルメのほか、ホシザキ製の瞬間冷凍機でマイナス60度に急速冷凍し鮮度と味を保持した業務用冷凍食材など、ヒオウギ貝の貝柱を使った商品開発に力を入れる。

 田辺さんは「バタボールはスーパーが隣にあるため、買い物後にテークアウト用に購入してくれる人が多い。おいしく食べてもらいたいので作り置きはしない。注文をいただいてから焼くので15分ほど待たせてしまうのが申し訳ない」と話す。「業務用に開発した真空パック入りのバタボールは、たこ焼きの本場大阪の飲食店からも注文が来るほど」とも。同店では宅配便での発送も受け付けている。

 営業時間は11時~14時、17時~21時。火曜定休。

伊勢志摩経済新聞VOTE

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