伊勢神宮内宮と外宮の中間に位置し、近年のパワースポットブームでさらに注目を集める伊勢神宮別宮「月讀宮(つきよみのみや)」正面に4月17日、フレンチレストラン「home+(ホームプラス)」(伊勢市中村町、TEL 0596-23-1243)がオープンした。
同店の窓には、明治天皇が伊勢神宮へ行幸した1910年に整備された「御幸(みゆき)道路」の両側に立ち並ぶ石灯籠(とうろう)と月讀宮の鎮守の森が映る。外装は、伊勢神宮の建築様式に倣いヒノキの素地を生かした白木造りに、玄関扉は赤く塗った。
シュバリエとソムリエの資格を持つオーナーシェフの小出貴之さんは、伊勢のフレンチレストランボンヴィヴァン(本町)で働いた後、ベルギーの当時三ツ星レストラン「ブリュノー」で2002年から1年間料理を学んだ。その後、カリフォルニア料理店「ウルフギャング・パック」やイタリアン、ホテルなどのレストラン修行を経て、新たに同店(テーブル20席、カウンター2席)をオープンさせた。
小出さんは「フレンチが基本ではあるが、これまでの経験を取り入れながら、できるだけ地元の食材を利用した料理を提供していきたい。店名の『home+』は、ホームパーティーをする感覚で、お家プラスアルファの思いで『+』をつけた」と話す。
メニューは、前菜、スープ、メーンディッシュ、デザート、コーヒーなど月替わりで旬の食材を使ったコース料理を提供する。ランチコース(1,890~3,360円)、ディナーコース(3,780~7,560円)と、特製伊勢エビカレー(1,470円)。近い将来には、テークアウト料理も充実させる予定という。
「つきよみさん(月讀宮)のそばに店を構えることができたので、南仏風の店構えでは不釣合いになると思い、白木のままのヒノキ材を外壁にした。内宮や外宮、月讀宮へ参拝された方が、その思いのまま自然な気持ちで入ってもらえるような店にしていきたい」(小出さん)とも。
営業時間は、11時30分~15時、17時30分~22時、火曜定休。