伊勢神宮「式年遷宮」、20年に一度の準備着々-宮大工の魂が注入される

伊勢神宮「式年遷宮」、20年に一度の準備着々-宮大工の魂が注入される。鰹木を加工する森本さん。バックに見えている残り9本も仕上げる

伊勢神宮「式年遷宮」、20年に一度の準備着々-宮大工の魂が注入される。鰹木を加工する森本さん。バックに見えている残り9本も仕上げる

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 20年に一度、伊勢神宮の社殿など新たに建て替える「式年遷宮」を2年後の2013年に控えた5月11日、宮大工たちが外宮に隣接する山田工作場(伊勢市宮八日市場町)で建築用材を加工する作業風景を報道関係者に特別公開した。

千木を加工する「小工」、「失敗はありえない」という。伊勢神宮山田工作場で

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 伊勢神宮の建築様式は、弥生時代から伝わるといわれる「神明(しんめい)造り」。正殿については特別に「唯一神明(ゆいいつしんめい)造り」と呼ばれる。特徴は、高床式で切り妻造りのかやぶきで、入口は平入り、柱は円柱の掘立柱で、両側に最も太い「棟持柱(むなもちばしら)」がある。木材は主にヒノキを使用し、木を削っただけの素木(しらき)造り。正殿の両妻にある破風(はふ)板が屋根を突出し交差して伸びる「千木(ちぎ)」と、形がかつお節に似ていることが名前の由来とされる「鰹木(かつおぎ)」が屋根に載る。

 式年遷宮では大小の用材1万本以上(前回の遷宮では1万3,807本)を使用し、約8万以上の部材を加工する。今回公開されたのは、内宮と外宮の正殿の木材を加工する2つの作業所と、屋根をふく萱(かや)を束ね整える作業所の3カ所。内宮の木材を加工する作業所では、長さ11メートルの千木や10本の鰹木の加工をしている真っ最中だった。

 「小工(こだくみ)」と呼ばれる職員の1人、伊勢市出身の森本育男さんはノミでヒノキを彫り鰹木に仕上げる作業を行っていた。「16歳から大工になり今年で30年。宇治橋の造営にも関わらせていただき、今回は内宮の正殿を作る仕事に就けた。幸運なことでとてもありがたいこと。大工冥利(みょうり)に尽きる」と話す。森本さんは、2カ月以上をかけ10本の鰹木を1人で仕上げる。これまでの経験を生かして一刀一刀に魂を込める。

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