船に乗ってアオリイカを釣るボートエギング大会が10月23日、南伊勢町の五カ所湾で開催された。主催は、三重・愛知・静岡に釣具店「フィッシング遊」14店を展開するアサヒレジャー(松阪市大黒田町)。
「エギング」とは、餌木(えぎ)と呼ぶルアーを使用してアオリイカやコウイカ、ヤリイカなどイカを釣る釣法のことでルアーフィッシングの一種。餌付けなどの作業が要らずに比較的簡単にイカを釣ることができることから人気を集めている。
同大会は、船に乗って船を流しながら、穂先が柔らかい竿(さお)と約30~50グラムと通常よりも重い餌木を使用して釣る「ティップランエギング」と呼ぶ釣法でアオリイカだけの釣果を競い合うもので今回が初めての試み。同海域で釣り船営業を行う「五カ所湾釣船会」(同)の協力で8隻の船に45人が乗り込み、7時30分から5時間以上にわたってアオリイカと格闘した。
同社の太田武志さんは「三重県はアオリイカの聖地。この季節は、大きくなる前のコイカが湾内や沿岸域で多く、釣り人を楽しませてくれている」と話す。
「『ティップランエギング』は伊勢志摩から生まれた釣法。それが今、全国に波及しアオリイカ釣りのブームを起こしている。初心者でもイカのアタリに合わせて釣ることができるのが受けていると思う。ぜひ一度『ティップランエギング』を体験していただければ」(太田さん)とも。
同大会の優勝は、アオリイカ7匹合計2696グラムを釣った同町出身の山本好保さん。準優勝は、合計2376グラムの名古屋市出身鈴木泰輔さん、3位は合計2192グラムの多気町出身黒浩晃さん。レディース賞は合計1990グラムを釣った鈴鹿市出身の酒井恵利子さんだった。