中部国際空港セントレアで活躍する麻薬探知犬2頭が11月17日、安乗中学校(志摩市阿児町)にやって来た。2頭は、青少年健全育成事業の一環で志摩ライオンズクラブ(同)が市内の小・中学校で開催する「薬物乱用防止教室」にゲストとして登場した。
麻薬探知犬「アサヒ号」麻薬の臭いを嗅ぎ分けダンボール箱を開ける
2頭はラブラドール・リトリバーで、4歳のメス「アサヒ号」と6歳のオス「コロナ号」で名古屋税関麻薬探知犬管理センター(同空港内)に在籍。普段の「勤務」は、覚せい剤や大麻、ヘロイン、MDMAなど麻薬類を日本国内に持ち込ませないよう税関で入国旅客の携帯品や外国郵便物などの臭いを嗅いで見分けること。
この日は、四日市税関の丸山修平支署長が税関の仕事、麻薬の種類などを説明。「甘い誘惑にはノーという勇気を持つこと。興味本位で行動しないこと」などを同校生徒45人に訴えた。
アサヒ号はスーツケースや商業貨物などの中から麻薬を見つけ出すアグレッシブドッグ(場外犬)の訓練を、コロナ号は人が携帯した麻薬を見つけ出すパッシブドッグ(場内犬)の訓練を受けている。この日は、同じ形の段ボール箱の中から麻薬の臭いの付いた箱を見つけるデモンストレーションをアサヒ号が、全員の生徒の中から麻薬の臭いの付いたカバンを持った人を見つけるデモンストレーションをコロナ号が実践し、それぞれ一発で正解し会場を沸かせた。
生徒からの「麻薬犬は麻薬中毒にはならないのか?」という質問に、同センターインストラクターの竹市達彦さんが「臭いだけなので中毒にはならない」と答えた。