暮らす・働く

伊勢神宮外宮に建設中の「せんぐう館」一部公開-来年4月開館予定

伊勢神宮外宮に建設中の「せんぐう館」一部公開-来年4月開館予定

伊勢神宮外宮に建設中の「せんぐう館」一部公開-来年4月開館予定

  • 0

  •  

 伊勢神宮外宮(げくう)の勾玉(まがたま)池のほとりに建設中の「式年遷宮記念 せんぐう館」(伊勢市豊川町、TEL 0596-22-6263)の一部が12月15日、報道関係者に公開された。

伊勢神宮外宮勾玉池のほとりに建つ「式年遷宮記念 せんぐう館」

[広告]

 式年遷宮とは、20年ごとに社殿や神宝類を一新し、神々に「おうつり」を願う祭典のこと。飛鳥時代の後期に第1回遷宮が行われてから1300年以上の間、世代を超え受け継がれてきた。

 同館は、2013年の第62回式年遷宮を記念したもので、これまでの遷宮が伝えてきたこと、遷宮を未来へ継承していく意義、外宮を中心とした参宮(来館)と周辺地域の発展などを目的に「神宮式年遷宮を伝える」ことを基本理念に、2012年4月7日の完成を目指して、資料館、休憩舎、奉納舞台が造られている。地上1階・地下1階の鉄筋コンクリート構造+鉄骨造りで、建築面積1796.96平方メートル、延べ床面積2442.22平方メートル、総工費は約25億円。設計は平等院宝物館鳳翔館(京都府宇治市)などを手掛ける栗生総合計画事務所(東京都文京区)が担当する。

 この日は、勾玉池に浮かぶ奉納舞台と池畔から見た同館外観と休憩舎などを一部公開した。神宮司庁文化部同館担当の石垣仁久さんは「『せんぐう館』は、目で見て楽しめる景観を意識し外宮に参拝したことを実感していただけるような施設。これまでの奉納舞台をより象徴的に見せるよう休憩舎が観客席に代わるような設計にした。来年4月のオープンを楽しみにしていただければ」と説明する。

 同館では、実物大の大きさの外宮正殿の側面部4分の1を再現した建築物や装束・神宝などの製作工程品などの展示や、遷宮シアターやさまざまな映像資料による「神宮」「神宮式年遷宮」「神道」に関する情報、神宮の美しい風景の映像などを紹介する。そのほか、定期的な企画展示や講座、ガイド、体験など、「人とのふれあいを大切にした催し」なども企画予定だという。

 休憩舎は、初詣客の休憩所として12月31日23時~来年1月1日17時、同2日~9日9時~16時30分の期間、暫定的に利用可能とする。

伊勢志摩経済新聞VOTE

現在お住まいはどちらですか?

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース