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外宮「せんぐう館」の内部公開-伊勢神宮の見えない一部を紹介、原寸大外宮正殿も

外宮「せんぐう館」の内部公開-伊勢神宮の見えない一部を紹介、原寸大外宮正殿も

外宮「せんぐう館」の内部公開-伊勢神宮の見えない一部を紹介、原寸大外宮正殿も

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 伊勢神宮外宮(げくう)の勾玉(まがたま)池のほとりに建設中の「式年遷宮記念 せんぐう館」(伊勢市豊川町、TEL 0596-22-6263)の内部が3月13日、報道関係者に公開された。

「せんぐう館」の正面に飾られた年間5回しか開かない御扉(みとびら)

 2013年の第62回式年遷宮を記念して建設される同館は、これまでの遷宮が伝えてきたこと、遷宮を未来へ継承していく意義、外宮を中心とした参宮(来館)と周辺地域の発展などを目的に「神宮式年遷宮を伝える」ことを基本理念に据え、4月7日の一般公開を目指している。

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 建築面積1796.96平方メートル、延べ床面積2442.22平方メートル、総工費は約25億円。地上1階・地下1階の鉄筋コンクリート構造+鉄骨造りの同館。資料館、休憩舎、奉納舞台で構成される。設計は平等院宝物館鳳翔館(京都府宇治市)などを手掛けた栗生総合計画事務所(東京都文京区)の栗生明さん。

 資料館は展示室8室を持ち、神宮や遷宮を伝える映像を流すシアター、神宝を作る職人や社殿を建てる宮大工らの匠の技や、一般には見ることができない見えない細部までを紹介するコーナー、新宮に向かう神官らの参進の様子「遷御(せんぎょ)の儀」の6分の1の模型、新御敷地(しんみしきち)に立つ外宮殿舎の20分の1の配置模型と、原寸大の大きさの4分の1模型の「外宮正殿」などを展示する。

 「外宮正殿」は、東側(正殿に向かって右側)4分の1を切り取り、実際に今回の遷宮と同じ宮大工が技法、材料などまったく同じように作り上げたものをメーン展示する。床(白石が敷き詰められた地面)から「千木(ちぎ)」(屋根の両端で交差する木)までの高さは12.4メートル、最も太い棟持柱(むなもちばしら)は神宮林から切り出したヒノキで、その太さは最も太い部分で直径75センチの大きさになる。

 外宮殿舎の20分の1の配置模型も細部にまでこだわり、実際に新御敷地にある杉の木など樹木の高さや枝の数、枝ぶりなども可能な限り本物をより忠実に再現。模型は宮大工のOBらが約8年掛けコツコツと作り上げた。

 神宮司庁文化部同館担当の石垣仁久さんは「『せんぐう館』は、資料館として展示のほか、講座、ガイド、体験の各種プログラムも実施予定。来館を通して、日本とは?日本人とは?これからの日本がどこへ向かっていくのか?と考えるきっかけ、ヒントになれば。伊勢神宮の、理解しにくく、精神性も含めた目に見えない深い部分を、何度も足を運んで感じ取っていただければ」と説明する。

 開館時間は9時~16時30分。第4火曜休館。入館料は、高校生以上=300円、小中学生=100円。

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