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「高校生レストラン」相可高の生徒がハンドクリーム開発-調理科の友人の手荒れ心配し

「高校生レストラン」相可高の生徒がハンドクリーム開発-調理科の友人の手荒れ心配し

「高校生レストラン」相可高の生徒がハンドクリーム開発-調理科の友人の手荒れ心配し

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 相可高校(多気郡多気町)生産経済科の女子高生が、自然素材の原料を厳選し質感、香り、保湿力にこだわったクリーム「ゆず香るまごころhoneyクリーム(通称=「まごクリ」)」を開発し、4月1日から販売を始める。

相可高校生産経済科の生徒が「高校生レストラン」の友人の手荒れを心配して商品化したハンドクリーム

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 商品開発のきっかけは、ドラマ「高校生レストラン」(日本テレビ系列)のモデルとなった同校食物調理科の友人たちが手洗いや食器洗いなどが原因で手荒れで悩んでいることを知り、その悩みを解消できる保湿力のあるクリームが作れないかと、同町に本社工場を持つ製薬会社・万協製薬の松浦信男社長に相談したことから商品化が実現した。

 「まごクリ」には爽やかな香りとビタミンやクエン酸の効果で肌に潤いを与える「ゆずオイル」、自然素材で保湿効果が高い「蜂蜜」、香りと爽快感を与える「レモン油」「伊勢茶エキス」「ヒルアロン酸」「アロエエキス」「セラミド」などを入れた。

 これまで、同校同科の生徒と同社、同町によるコラボレーションにより、ハンドジェル「まごころteaハンドジェル(通称=「まごジェル」)」(580円)を商品化。同商品は2010年10月からの販売で4万8000本(2012年2月現在)を売り上げるヒット商品となった。「まごジェル」の成功と女子高生たちの情熱に、「メンターム」などの商品を全国販売する近江兄弟社(滋賀県近江八幡市)も触発され、協働でリップスティック「まごころteaリップ(通称=「まごリップ」)」(420円)の開発に。2カ月で1万本のオーダーが入り、全国の小売店で(商品の)取り合いが起きたという。

 第1弾「まごジェル」、第2弾「まごリップ」、第3弾「まごクリ」は、同町の農産物の伊勢茶、柿の葉などの成分を入れ、コンセプトからパッケージデザイン、ネーミングに及ぶまで、ほとんど全てを彼女たちがプロデュース。当初同町と近隣だけでの販売だったが、近江兄弟社の協力により全国で販売されることになった。

 これらの商品は、同校の卒業生らが作った「せんぱいの店」(同)を運営する相可フードネット(同)が販売元になり、同校生産経済科の生徒らが中心となって活動する三重県下初の高校生によるNPO法人「植える美ing」がセールスプロモーションなどを行い、地域の祭りやイベント、小売店の店頭などで販売する。

 第4弾として紫外線から予防する日焼け止めクリームやBBクリームを商品化し、4月15日の発売も決まっている。

 同NPO代表監事で新3年生になる峯川咲希さんは1年生の時から商品開発に携わり「本当にできるのかな?と最初は疑っていた」と本音を漏らす。「実際に商品が完成し、その疑問は解消。自分たちが使いたいものを――が商品開発の大前提」と頼もしい。

 同社の松浦社長は「高校生たちの柔軟な発想力に、逆に学ぶことが多かった。最初はある程度、完成形を作り、彼女たちに見せたが全否定された(笑)。かばんから『ニベア』のハンドジェルを出して、これに勝つ商品を作りたい――と言われ、『本気でやるぞ』と夏休みも返上で取り組んだ」と振り返る。「作るからには売らなければと思い、当社のネットショップも『まごクリ』販売に間に合うようにリニューアルした。たくさんの人に使っていただければ」と話す。

 「まごクリ」の価格は1,000円。

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