伊勢の「くまひげ犬猫病院」(伊勢市河崎)で5月3日~5日、原則立ち入り禁止の警戒区域となっている福島第1原発20キロ圏内に放置された動物たちを記録した太田康介さんの写真展「のこされた動物たち~福島第一原発20キロ圏内の記録~」が開催される。
新宿で開催された太田康介さんの写真展「牛舎の中でやせ細った牛」
太田さんは、「震災と原発事故から1年余り。季節は巡り2度目の春がやってきたのに、福島第1原発20キロ圏内に取り残された動物たちの悲劇は今も続いている」と話す。同展では太田さんが現地で撮影した犬や猫、牛などの動物の写真33点を展示する。
太田さんは滋賀県出身のフリーカメラマンで、アフガニスタンやカンボジア、旧ユーゴスラビア連邦などの紛争地帯を撮影する戦場カメラマンでもある。一方、2002年に猫を飼い始めたことがきっかけでペットや動物も被写体に。現在は、原発事故で取り残された動物たちの保護活動を行いながら撮影を続けている。
3日には、太田さんも東京から駆け付ける。期間中、太田さんの著書「のこされた動物たち 福島第一原発20キロ圏内の記録」「待ちつづける動物たち 福島第一原発20キロ圏内のそれから」(飛鳥新社)、新たに完成したポストカードの販売も行う。
開場時間は10時~17時。入場無料。