「月の神様」の森の中から金環日食-伊勢神宮の「月夜見宮」で

「月の神様」の森の中から金環日食-伊勢神宮の「月夜見宮」で。社の千木の上に金の輪

「月の神様」の森の中から金環日食-伊勢神宮の「月夜見宮」で。社の千木の上に金の輪

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 月の神様「月夜見尊(つきよみのみこと)」を祭る伊勢神宮の別宮「月夜見宮(つきよみのみや)」(伊勢市宮後)の鎮守の森の中から5月21日早朝、太陽と月の共演でもある金環日食が観測できた。

月の神様 「月夜見宮」の森から金環日食

 伊勢神宮内宮が太陽の神様である天照大御神を祭るのに対して同宮は、内宮別宮の「月読宮(つきよみのみや)」(中村町)と2社で月の神様「月夜見尊、(月読宮は)月読尊」を祭る。同神は天照大御神の弟神にあたる。

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 太陽と月と地球が一直線上に並ぶ日。月の神様を祭る同宮の屋根に交差する千木(ちぎ)の向こうに太陽と月が重なってできた「金の輪」が、雲の隙間からぼんやりと光を放った。

 広域伊勢志摩圏内の天気は3時ごろまで雨が降り、雨が止んだ後も雲が厚く誰もが金環日食の観測をあきらめていた。同宮の木々の隙間から見える空も雲ばかりだったが、6時40分ごろ一瞬部分日食になった太陽が顔を出した。その後、流れる雲の中で太陽は見え隠れを繰り返し、金環になる7時30分ごろ薄くなった雲の中から黄金色の輪がくっきりと現れた。ほんの数秒だけの「奇跡」を起こした後、再び太陽は雲に被われ見えなくなった。

 毎朝必ず外宮、茜社(豊川町)と同宮を参拝するという勢田町在住の女性は「こんなところから金環日食を見ることができるとは思わなかった。月夜見さんのおかげ。今日もいいことがあった」と感無量。同宮の正面にあるアテネオリンピック女子マラソン金メダリスト野口みずきさんの母校・厚生小学校では校庭で日食グラスを持った児童たちが「見えた。見えた」とはしゃぎながら観測していた。

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