「黒(グロ)い川」が伊勢経上半期PV1位-夏至に起きた「神の計らい」は2位

「黒(グロ)い川」が伊勢経上半期PV1位、イナの大群が勢田川を遡上

「黒(グロ)い川」が伊勢経上半期PV1位、イナの大群が勢田川を遡上

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 伊勢志摩経済新聞の今年の上半期PV(ページビュー)ランキング1位は、日本一の清流宮川水系に属する伊勢を流れる勢田川に10万匹以上のイナの大群が遡上(そじょう)し、真っ黒く染まり、その多さに恐怖さえ感じグロテスクに見え「黒(グロ)い川」になった記事だった。

伊勢の勢田川が「黒(グロ)い川」、気持ち悪い写真と注目された

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 ランキングは今年1月1日から6月30日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。「黒(グロ)い川」の記事はフェイスブックやツイッター、ブログ、2ちゃんねるなどで話題を集め、ロングランで閲覧された結果、1位となった。川では子どもたちが引っ掛け釣りをして楽しみ、カワウやサギにとっては「食べ放題のバイキングレストラン」の様だった。その後、イナの行動をウオッチした結果、潮の満ち干(ひ)きに影響されながら、500メートル~1キロほどの距離を行ったり来たりしていたが、約1カ月後には海に行ったようで「黒(グロ)い川」はいつもの静かな川に戻っていた。

 上位10位のランキングは以下の通り。(カッコ内は掲載日)

1. 伊勢の勢田川が「黒(グロ)い川」に-10万匹のイナの大群(4/4)
2. 「神の計らいか?」、夏至に朝熊山山頂から富士山現る(6/22)
3. 真珠のネックレス着けた黒田清子さん、神宮臨時祭主に(5/13)
4. 「水中からこんにちは」-「水中入社式」、鳥羽水族館で(3/31)
5. 神宮臨時祭主・黒田清子さん、初の祭典奉仕「神御衣祭」(5/14)

6. 鳥羽水族館・水中入社のトレーナー、アシカショーデビュー(1/16)
7. 西野カナさん「ひじきが大好き」-三重県レストランフェア(1/14)
8. 「月の神様」の森から金環日食-伊勢神宮「月夜見宮」(5/21)
9. タラサ志摩のメーンパティシエ、伊勢で独立「あおさパン」も(2/3)
10. 「高校生レストラン」相可高の生徒がハンドクリーム開発(3/30)

 昨年の上半期ランキングで2、4、5、7位にランクインした「伊勢志摩から遠く200キロ以上離れた富士山」に関連する記事は、今年は2位に入った「夏至に伊勢・朝熊山山頂から富士山現る」の記事のみ。関東地方での富士山の出現率は比較的高く、見えること自体関東の人たちには「当たり前」かもしれないが、広域伊勢志摩圏から見る富士山は「当たり前」ではなく、いくつかの気象条件が整わなければ見ることができないため、大変貴重なものとなる。現在、二見興玉神社(伊勢市二見町)の夫婦岩の間から富士山と朝日が一直線上に並んで重なるが、夏至以降まだ観測できていない。広域伊勢志摩圏内にはほかにも富士山と朝日が重なるポイントがいくつかあるため、今後もチャンスをうかがって撮影に挑戦したい。

 伊勢神宮臨時祭主に就任した黒田清子(さやこ)さんの記事が3、5位に入った。特に記事に関連する画像を紹介する「写真ニュース」「フォトフラッシュ」では黒田清子さんを撮影した画像ページのPVが圧倒的に多く、関心度が非常に高かった。今後の黒田さんに注目したい。

 4、6位には水中入社式で全国的な話題を集める鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽)の記事。恒例化され、今では水中入社式は飼育係の登竜門となったようだ。三重県松阪市出身の西野カナさんに関するニュースは、広域伊勢志摩圏の厳密なエリア区分の中では外れるため、これまでほとんど記事化していないが、明和町産の「伊勢ひじき」が大好きだとコメントし、志摩産の伊勢エビに驚いた様子は伊勢志摩経済新聞から発信すべきと判断した。

 8位には、5月21日の早朝に起こった世紀の瞬間「金環日食」。太陽と月が重なることによってできる自然現象だから、当初太陽の神様でもある天照大神(あまてらすおおみかみ)を祭る伊勢神宮内宮の境内で撮影しようと考えたが、事前調査で最適な場所がなく、「ならば月の神様」と思い伊勢神宮外宮の別宮「月夜見宮(つきよみのみや)」(伊勢市宮後)からの撮影を敢行。奇跡的に撮影に成功した。伊勢神宮には月の神様を祭る宮が2社あり内宮の別宮「月読宮(つきよみのみや)」(中村町)からも撮影を検討したが、「月夜見宮」の方が最適だった。

 みそ汁の具やつくだ煮の食材として一般的だった「あおさ」の利用法に革新的な発想で作り上げた「あおさパン」を考案した、元タラサ志摩のメーンパティシエ・北川裕土(ひろのり)さんの独立の記事が9位に。「La Riche-Terre(ラ リッシュテール)」(伊勢市旭町)の店名は、北川さんの「裕土」=「豊かな土地」をフランス語でつづったもの。新しいスイーツの開発に余念がないという。

 「高校生レストラン まごの店」が昨年ドラマ化され注目されたのは相可高校(多気郡多気町)の食物調理科の生徒だったが、今年の上半期PVランキング10位に同校の生産経済科の生徒が開発したハンドクリーム「ゆず香るまごころhoneyクリーム(通称=「まごクリ」)」がランクインしたのも興味深い。現在、ハンドジェル「まごころteaハンドジェル(通称=「まごジェル」)」と日焼け止め乳液「まごころBBミルク」と「まごころSPミルク」、計5つのスキンケア商品「まごころシリーズ」が全国のドラッグストアなどに並ぶ。今後生徒たちは、商品開発から、商品の販売促進、販売、流通などを実際の社会の現場から学ぼうと活動する。

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