三重県の相可高校(多気郡多気町)生産経済科の生徒と万協製薬(同)らが展開するスキンケア商品「まごころシリーズ」の新商品開発プロジェクトが7月9日、同社会議室で行われ、同校の6人の女子校生らが出席した。
昨年放送されたドラマ「高校生レストラン」(日本テレビ系列)のモデルとなった「高校生レストラン まごの店」(同)は、同校の食物調理科の生徒らが運営している。生産経済科の生徒は、同シリーズのスキンケア商品を全国のドラッグストアや海外(台湾)で展開、順調に売り上げを伸ばしている。
同校からは、3年生の峯川咲希さん、2年生の野呂美月さん、岡野きょうかさん、1年生の川島明日香さん、南静香さん、櫻木春香さんと同校同科の新谷和昭教諭の7人が参加した。
現在の「まごころシリーズ」ラインアップは、「まごころhoneyクリーム」(1,000円)、「まごころteaリップ」(420円)、「まごころteaハンドジェル」、日焼け止め乳液「まごころBBミルク」「まごころSPミルク」(以上580円)の5点。同シリーズの販売は、園芸を通じた地域への貢献を目的に同科の高校生たちが中心になって活動するNPO法人「植える美ing」(1996年設立)のクラブ活動の一環。
今回は「ニキビケア」を主眼にした商品を開発するという。会議では「同世代(高校生)の男子にも使ってもらいたい」「(使用すると)にきびになりにくくなるように」「少しずつ治っていくような」など活発な意見が出された。中には「さらさらで保湿性があるもの」などのアイデアも出された。
同社の松浦信男社長は「今回の商品が完成すると『ハンドクリーム』『リップ』『日焼け止め』『二キビケア』と高校生にとってのスキンケア4種の神器が出そろうことになる。いよいよ二キビケア商品に手を付けることになる。薬事法により効くとか治るという表現は使えない中で、使用するお客さまに満足していただき、売れ続ける商品を作らなければならない。より一層真剣に取り組まなければならない」と気を引き閉める。
同会議で決まった方向性は、化粧水タイプ、1,000円以内の価格、既存商品と同じ店頭などでの販売、高校生から大人まで使用でき同世代男子にも使ってもらえるような商品など。今年の秋の文化祭での発表を予定する。生徒には、次回の会議までに「どこのメーカーの化粧水を使っているか」「何のために使っているか」「価格」「どこで買ったか」など他社商品の市場調査の宿題も出された。
「まごころシリーズ」は、同社のインターネットショップでも購入可能。