「二見シーパラダイス」(伊勢市二見町、TEL 0596-43-4111)の人気者「あっかんべーアザラシ」のミナミゾウアザラシ雌の丸子(丸ちゃん)が9月8日、飼育8645日(23年8カ月と1日)の記録を達成し世界一となった。
丸ちゃんは1989年1月7日入館時、生後約3カ月で体重96キロ、体長170センチだったが、現在は体重550キロ、体長250センチに。約9カ月で舌を出す「べー」を、1歳10カ月で水中ショーデビュー、2歳6カ月で「あっかんべー」をマスター。飼育員と客に愛され体の成長とともに芸の腕も磨き、同館のトップスターの座に就いた。ぬいぐるみなどオリジナルグッズも多数作られ、今でもマスコミの取材を受ける。これまでのテレビ出演回数は数え切れない。
この日は大勢のファンが詰め掛ける中、丸ちゃんは「寿」と書かれた手作りの金メダルを太い首に掛けてもらい、仲間のペンギンやセイウチからも祝福を受けた。飼育員が準備したくす玉を割ると中から「祝 丸ちゃん 長寿世界一」の文字が現れた。さらにスタッフが「お取り寄せ」し用意した一尾3,800円の最高級の「関サバ」がプレゼントされると大喜びで丸飲みした。
丸ちゃんが大好きで同館の飼育員になりたいと夢を持つ愛知県清須市在住・小学6年の鈴木星音(きらら)さんは「丸ちゃんの大きな目がかわいくて大好き。これからも元気で長生きしてほしい」と手紙を読み上げた。
これまでの記録は、ベルギーのアントワープ動物園の雄のミナミゾウアザラシが持っていた23年8カ月だった。同館では丸ちゃんへのお祝いメッセージも受け付けている。