広域伊勢志摩圏内の旅館やホテルで使うタオルを主に販売する「イヅミ」(鳥羽市鳥羽)とデザイン会社「プリンク・エム」(同)、創業104年のタオルメーカーで商品名が会社名でもある「おぼろタオル」(津市上浜町)の3社が11月下旬からオリジナル商品「pioの指文字たおる」を伊勢志摩地域限定で販売している。
同商品は、綿100%で三重県産、表がガーゼ、裏がパイル生地の二重袋織り仕上げの「おぼろガーゼタオル」に、指文字書家で「プリンク・エム」の遠藤美和さんが指で書いた文字をプリントした。「イヅミ」の専務取締役の小崎清佳さんが2年前から温めていた企画が実現し、形になったものだ。
小崎さんは「かつて三重県はタオル産地としても有名だったが、今では中国産の廉価なタオルに押されて生産量も減少。三重県産で高品質なおぼろガーゼタオルと遠藤さんの指文字をデザインしたオリジナルタオルを作り、三重のタオルを再認識してもらえれるきっかけになればと、『おぼろタオル』さんへ話を持ちかけた」と話す。小崎さんは2年前に同企画実現のためタオルソムリエの資格も取った。「pio(ピオ)」は3社の頭文字を取ったブランド名。
デザインは「勇気 YuKi(だいじょうぶ。ひとりじゃないよ。一歩ずつ前へ行こうよ。)」「感謝 Kansha(いつもいつも あなたにありがとう。)」「道 Michi(ピンチはチャンス。自分の信じた道を。)」「笑顔 Egao(あなたがいつも笑っていられますように。)」の4種類。
おぼろガーゼタオルは、肌に優しく、絞りやすく、乾きやすいと人気を集め、デパートのタオル売り場で「おぼろコーナー」ができるほど。作家の林真理子さんの著書「桃栗三年美女三十年」(マガジンハウス)でも紹介されている。小崎さんは「肌に優しいおぼろガーゼタオルの品質を確かめていただき、優しくかつ力強く心に訴える遠藤さんの指文字で元気になっていただければ」とPRする。
価格は630円~。鳥羽市の「戸田家」「鳥羽ビューホテル」「ホテル浜離宮」「サン浦島悠季の里」「旅荘海の蝶」「ジ・アース」「花小宿 重衛兵」「潮騒の駅」「鳥羽一番街」「黒潮パールロード店」「鳥羽展望台」、伊勢市の「伊勢おはらい町 ニ光堂」、志摩市の「合歓の郷」で販売する。