大王崎灯台近くの宿泊施設「絵描きの宿 モヘジ」(志摩市大王町、TEL 0599-72-0115)が昨年4月からランチタイムに始めた「里海バイキング」が人気を集めている。
「里海という名前を使っているので、地域でとれた食材、特に海の幸の料理はたくさん入れるようにして20品目以上を提供している」と話すのは同施設次期4代目に当たる小川優(すぐる)さん。
バイキングは、新鮮な魚の刺し身や煮付け、干物、煮物、揚げ物など地元で取れる魚を使った料理を中心に、食べ放題・バイキングスタイルで提供する。料金は、大人=1,000円、小学生=600円、3歳~小学生未満=400円。
同施設は1970(昭和45)年、大王崎灯台上り口に移転。小川さんの曽祖母が50年以上前に創業。灯台のある漁村の風景を描くために高校や大学の美術部の学生らが夏季に合宿を組む宿泊施設「絵描きの宿」として多くの学生を受け入れてきた。廊下や階段には合宿した美術部メンバーらが描いた力作の色紙が一面に貼られている。
小川さんは「原材料のコストも考えているが、おなかいっぱい魚料理を食べてもらえるように、できるだけ(魚料理の)品数は減らさないようにしている。経費も掛かるが、お客さまに満足してもらえるように努力している」と説明する。「メニューには波切(なきり)漁港で水揚げされた新鮮な魚介類。刺し身はワラサ、アジ、マグロ、イサギなど。オリジナルカレーや1~2品の肉料理も。デザートにはアオサのパウンドケーキなども」とも。
志摩の郷土料理の「手こねずし」は、残るとそのまま炒めてチャーハンにし、丸めて衣を付けてライスコロッケに形を変え、新メニューとなる。「魚の仕入れができない時などもあり、バイキングを行っていないときもあるので、事前に電話で確認していただければ」とも。
里海バイキングは11時~14時。7月19日~8月20日は合宿などがあるため里海バイキングは行わない。