三重県内で飲まれたアサヒビール(東京都墨田区)の主力商品「スーパードライ」と「スーパードライ ドライブラック」1本につき1円を宮川流域の森林保全活動などに役立てるプロジェクト「うまい!を明日へ!」の第7弾が終了し、総額269万2,078円が集まった。
同プロジェクトは、同社が2009年の春から全国で一斉に展開している社会貢献活動。都道府県ごとに設定した自然や環境、文化財などの保護・保全活動に役立てるもので、三重県は「美し国おこし・三重」の取り組みに賛同し、延長約90.7キロの県内最大の河川で「日本一の清流」といわれる宮川流域の森林保全活動を行う「宮川流域ルネッサンス協議会」(伊勢市勢田町)と宮川流域に面した自治体(大台町、大紀町、多気町、度会町、伊勢市)などに分配する。
対象商品は、昨年10月に製造された「アサヒスーパードライ」の500・350ミリリットル缶、大瓶、中瓶と「アサヒスーパードライ ドライブラック」の500・350ミリリットル缶。県内での販売総数は269万2078本(全国販売総数1億8556万9696本)で、第1弾からの累計寄付総額は3,042万4,635円(全国累計寄付総額21億9,863万3,683円)となった。
三重県伊勢庁舎(伊勢市勢田町)で3月25日に行われた寄付金の贈呈式には、同社の東海統括支社三重支店長の松岡敬三さんが、宮川流域ルネッサンス協議会の会長を兼務する鈴木健一伊勢市長に寄付金目録を手渡した。鈴木市長は「三重県は来年度から『みえ森と緑の県民税』を導入する。森と山をしっかりと保全しようとする機運が高まってきた。寄付いただいたお金は宮川流域の森林保全活動に使わせていただく。大変ありがたいこと。(この取り組みを)これからも継続していただければ」と話す。
同社は昨年3月から、五十鈴川に掛かる宇治橋と鳥居、昇る朝日をデザインした「第62回式年遷宮」ラベルの「スーパードライ」の中瓶(販売は4月末まで)を175万1509本、350ミリリットル缶(同3月末まで)を50万1336本を販売した。